映画を観ているようなドラマティックなアルバムから深いメッセージを感じた。ラテン・ジャズ・ポップス・クラシックあらゆるジャンルを超越し、心に刺し込んでくるような激しく哀しく壮大なメロディーには驚かされた。 まずメロディーの素晴らしさのインパクトが大きかったが、演奏者のクオリティーの高さも日本人離れしている。特にギターはアルディメオラやパコデルシアを思わせるフラメンコの要素を含んだテクニックと歌心を持ち合わせている。 「uno」といえば鬼平犯科帳テーマのインスピレーションのイメージが強かったが、スペインのスパイスを残しつつもペルーの遺跡をテーマにしている芸術性豊かな作品は宇宙を感じた。

先日横浜の「Bar Bar Bar」で初めてunoのライブを聴いた。演奏も曲も今まで聞いたことがない位最高だった。CDも購入して曲の素晴らしさに再び感動。CDはまるで１時間のドラマを見ているような、イマジネーションの世界に入ってしまう。夢の中にいるようだ。 評価は「最高」にしたかったが、ライブのunoは生の迫力ある演奏がそのイマジネーションを一層高まるので、あえてCDの評価は「すばらしい」にしたい。

僕はセカンドから先に聞いたけど、どちらも良かった。 ファーストは「スペインの灼熱の太陽」という感じで元気が出た。セカンドは「懐かしき古き良き時代の月の風景画」という感じで新しいサウンド。心と脳が揺さぶられて不思議な感じがした。個人的にはセカンドの方がより心に響き感動的です。でもunoを知る上ではファーストも最高。