ｽﾀﾝﾚｰﾀﾚﾝﾀｲﾝのCTI時代の隠れた名盤。ｲｰｼﾞｰﾘｽﾆﾝｸﾞともとれるが、やはりｼﾞｬｽﾞｲﾃﾞｨｵﾑからなる作品。特にTwoForTではﾛﾝｶｰﾀｰの地を這うようなﾍﾞｰｽﾗｲﾝが唸る。ﾀﾚﾝﾀｲﾝの黒い、ﾃｷｻｽﾃﾅｰばりのﾌﾟﾚｰは男丸出しである。

ジャズファンならあんまり表だっては言えないけど、隠れファンという内緒の盤が2・3枚はあるもの。私の場合はこれ。評価高すぎ？想い出の盤だから堪忍して！理屈抜きに楽しい！

　ボーナストラックの入ったこの輸入盤の方がいいです。目玉は５曲目のバラードでしょう。タレンティン(弟)の包容力がとてもよく表されています。ホレス・パーランはやや大人しい感じ。もちろん、お兄さんも頑張っています。

　このアルバムの表題曲やフレディ・ハバードの「レッド・クレイ」が聴ける『ＣＴＩオールスターズ／カリフォルニア・コンサート』の再発を切望します。この『シュガー』も勿論良いのですが。