世紀の歌声〜ジョーン・サザーランド、名オペラ・アリア集（２ＣＤ）

数多くの名録音を残したジョーン・サザーランド追悼再発売

デッカに40のオペラ録音を初め、数多くの録音を残してきたソプラノ歌手、デイム・ジョーン・サザーランドが84歳の誕生日を目前に、10月10日に逝去。享年83歳でした。彼女が残した数々の名録音の中から、珠玉のオペラ・アリアを集めた当アルバムが急遽再発売されることになりました。澄み渡る彼女の声を再度ご一聴下さい。

【ジョーン・サザーランド略歴】
シドニー生まれ。シドニー音楽院に学び、1947年に歌手デビュー。1950年に奨学金を得てロンドン王立音楽大学でクリーブ・カレイに師事し、1952年モーツァルトの『魔笛』の第一の侍女役で英国ロイヤル・オペラへデビューし、その後ベルカント・ソプラノとしての道を歩み始めます。ボニングと結婚した後はボニングとともに、オペラ・ハウスのレパートリーからはずれていたベルカント・オペラの多くを復活上演。彼女の声はイタリアでは「ラ・ステュペンダ（La Stupenda「とてつもない声を持つ女」）」と賞賛されることとなります。また、テノールのルチアーノ・パヴァロッティを見出したのも、彼女の大きな功績のひとつとも言えるでしょう。（ユニバーサルＩＭＳ）

【収録情報】
CD1
1.　グノー：『ロメオとジュリエット』〜私は夢に生きたい（録音：1960年）
2.　ヴェルディ：『椿姫〜そはかの人か〜花から花へ（録音：1960年）
3.　ドリーブ：『ラクメ』〜若いインドの娘はどこへ「鐘の歌」（録音：1960年）
　コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、フランチェスコ・モリナーリ＝プラデッリ指揮

4.　ヴェルディ：『ルイーザ・ミラー』〜神にそむいた私を罰して下さい！（録音：1963年）
　ロンドン交響楽団、リチャード・ボニング指揮

5.　ビゼー：交響的頌歌『ヴァスコ・ダ・ガマ』〜君の心を開け（録音：1969年）
　スイス・ロマンド管弦楽団、リチャード・ボニング指揮

ドニゼッティ：『ランメルモールのルチア』〜（録音：1962年）
6.　ああ、気の毒に
7.　おそろしい亡霊があらわれて
8.　薔薇で飾られているわ
　ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団、ジョン・プリッチャード指揮

9.　ベッリーニ：『ノルマ』〜扇動する戦いの声が…清らかな女神よ（録音：1960年）
　コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、フランチェスコ・モリナーリ＝プラデッリ指揮

10.　オッフェンバック：『ホフマン物語』〜森の小鳥はあこがれを歌う（録音：1969年）
　スイス・ロマンド管弦楽団、リチャード・ボニング指揮

11.　ベッリーニ：『清教徒』〜おお、私に希望を返して下さいませ…ここであなたのやさしいお声が（録音：1960年）
　コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、フランチェスコ・モリナーリ＝プラデッリ指揮

12.　ホイベルガー：『オペラ舞踏会』〜別室で（録音：1966年）
13.　J.シュトラウス II：『カサノヴァ』〜尼僧の合唱（録音：1966年）
　ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、リチャード・ボニング指揮

14.　マスネ：『ル・シッド』〜恐ろしい決闘のため心は打ちひしがれ…泣け、泣け、わが瞳よ（録音：1962年）
　ロンドン交響楽団、リチャード・ボニング指揮

15.　ベッリーニ： 『夢遊病の女』〜ああ!私がひたっているこの喜びは（録音：1962年）
　フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団、リチャード・ボニング指揮

CD2
1.　グノー：『ファウスト』〜なんと美しいこの姿（宝石の歌）（録音：1960年）
　コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、フランチェスコ・モリナーリ＝プラデッリ指揮

2.　ロッシーニ：『セミラーミデ』〜麗しい光が（録音：1966年）
　ロンドン交響楽団、リチャード・ボニング指揮

3.　ベッリーニ：『テンダのベアトリーチェ』〜もし墓に行かずにすんだなら（録音：1962年）
　ロンドン交響楽団、リチャード・ボニング指揮

4.　ドニゼッティ： 『連隊の娘』〜決まってしまったのね・・・富も身分も（録音：1967年）
　コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、リチャード・ボニング指揮

5.　ヴェルディ：『リゴレット』〜愛は心の太陽、そして生命なのだ（録音：1971年）
　ルチアーノ・パヴァロッティ、ロンドン交響楽団、リチャード・ボニング指揮

6.　ヴェルディ：『リゴレット』〜グァルティエルマルデ…慕わしい人の名は（録音：1971年）
　ロンドン交響楽団、リチャード・ボニング指揮

7.　レハール：『エヴァ（工場の娘）』〜それはただの幸運の夢（録音：1966年）
　ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、リチャード・ボニング指揮

8.　ノエル・カワード：パシフィック 1860〜チェンジング・ワールド（録音：1966年）
　リチャード・ボニング

9.　ドニゼッティ：『愛の妙薬』〜親切なそよ風に聞いてごらんなさい（録音：1970年）
　ルチアーノ・パヴァロッティ、イギリス室内管弦楽団、リチャード・ボニング指揮

10.　プッチーニ：『トゥーランドット』〜この宮殿の中で（録音：1972年）
　ルチアーノ・パヴァロッティ、ロンドン・フィル、ズービン・メータ指揮

11.　ドニゼッティ：『マリア・ストゥアルダ』〜Da tutti abbandonata （録音：1975年）
　ルチアーノ・パヴァロッティ、ボローニャ・テアトロ・コムナーレ管弦楽団、リチャード・ボニング指揮

12.　ドニゼッティ：『ルクレチア・ボルジア』〜彼はわたしの息子でした（録音：1978年）
　ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団、リチャード・ボニング指揮

ボーナス・トラック（完全初CD化！）
13.　ドニゼッティ：『イングランドのロズモンダ』（『ランメルモールのルチア』からの代替アリア）〜あの方はまだ…風が私を心地よく舞わせてくれないものか…恋人よ、来たれ
　ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団、ジョン・プリッチャード指揮
　録音：1961年（originally released in the LP set of Lucia di Lammermoor）

　ジョーン・サザーランド（ソプラノ）