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七変化のトルコ人女性歌手シェヴァル・サムが、子供たちへ歌のプレゼント！

　いまトルコでもっとも注目を集める女性歌手のひとりがシェヴァル・サム。弊社からはこれまで彼女のほとんどの作品を紹介し、たくさんの反響を頂いてきました。その彼女が2015年の『土の匂い』（AYR-3062）以来となる新作を発表しました。
　シェヴァル・サムは1973年生まれ。有名な歌手だった母の影響から幼いころより音楽に親しんだ彼女でしたが、その美貌を買われまずはテレビ・ドラマの女優としてデビュー。その後2006年にトルコの伝統系音楽を中心に紹介する専門レーベル“KALAN”からアルバム『セック』（AYR-838）で歌手デビューを果たしましたが、なんとその時取り上げたのが、トルコの古典歌謡や古いフィルム・ソングで、いきなりの本格派の登場は当時大きな話題となりました。ただ彼女はその翌年には『イスタンブール・シークレッツ』（KLR-741）という作品を発表しますが、これが一転してクラブ系サウンドを披露するという、まったく異なる音楽性のものでした。さらに2008年には黒海沿岸の民謡を取り上げたアルバム『カラデニズ』を発表。その後もトルコ独自の大衆音楽アラベスクの歴史を綴った『ハス・アラベスク』（AYR-5184）、ミュージック・マガジン誌の〈ベスト・アルバム 2012〉のワールド・ミュージック部門で第４位に選出された古典歌謡アルバム『・ テック』（AYR-3045）、往年のターキッシュ・タンゴに挑戦したその名も『タンゴ』（AYR-9010）、アナトリアの伝統音楽を取り上げた『土の匂い』と、毎回コンセプトを変え、常に新しいアプローチでトルコ音楽の様々な側面を紹介してきました。
　そして２年ぶりの新作となる本作は、なんとこれまでのスタイルとは全く異なるタイプのものでした。そのコンセプトは「就学前の子供たちへのプレゼント」で、言うなればシェヴァルが歌のお姉さんとなって、子供向けの歌とお話を披露するといった内容です。全ての曲はシェヴァルによる作詞作曲で、「私の赤ちゃん」「シーソー」「おはよう、私の天使」などといった曲名が示すように、幼い子供を対象にした非常に明るくポップな曲調ばかり。歌うシェヴァルもまったく別人の如く、これまでのトルコ民謡や古典声楽などの要素はまったく感じさせないあたりは、ある意味プロに徹底しています。
　本作でアーティストとしての視野をさらに広げたシェヴァル。その多彩ぶりに是非注目してください。

（メーカー・インフォメーションより）