ブリティッシュ・メロディアス・ハードロック・バンドFMのヴォーカリストSteve OverlandのプロジェクトOverlandの2008年の”Break Away”に続く2009年の第2弾”Diamond Dealer”。
また、このSteve Overlandは別プロジェクトとしてShadowmanを結成しておりますが、こちらでも”LAND OF THE LIVING”、”DIFFERENT ANGLES”、”GHOST IN THE MIRROR”の3枚ものアルバムを発表しております。
さらにFMとして久しぶりとなるスタジオ・アルバム”METROPOLIS”が発表されるアナウンスも入っております。
Steve Overlandは、過去には、Wildlife、The Ladderなど何れもメロディアスなハードポップ系のバンドのヴォーカリストとして、既に30年近く音楽活動を行っております。
この”Diamond Dealer”も”Break Away”や他のプロジェクトのアルバムにも増して、出来はすこぶる良く、キャッチーでフックに満ちたメロディアスなハードポップ・アルバムに仕上がっており、さすがという感じです。
1曲目の”Train, Train”からその出来は素晴らしく、キャッチーでメロディアスなナンバーで、情感豊かに歌うSteve Overlandのヴォーカルが最高にいかしたナンバーとなっております。
脇を固めるTor Talle (G, Keys)、Martin Kronlund (G)、Henrik Thomsen (B)、Imre Daun (Ds)の演奏も素晴らしいです。
もうこの1曲でノック・アウトされること、間違いなしです。
2曲目の”You Lift Me Up”はエッジの効いたギターがカッコ良いポップでキレのあるハードポップのナンバーです。
お勧めです。
3曲目の”Where Is The Love”はキラキラ・キーボードから入るキャッチーかつメロディアスなハードポップ・ナンバーで、Steve Overlandの良さが表に出たとても良く出来たナンバーです。
4曲目の”Brave New World”はタブラ風のパーカッションがフィーチャーされたミディアム・スロウのバラード・ナンバーで、どこか異国情緒を感じさせるナンバーとなっております。
5曲目の”Roll Back The Years”は出だしのギターのカッティングとソロがとてもカッコ良いメロディアスなナンバーです。
バックのプレイもかなり良いですね。
6曲目の”City Of Dreams”はモダンな感じのプレイがいかしたメロディアスなハードポップ・ナンバーです。
ギターを始めバックのプレイがとてもいかしてます。
これもお勧めのナンバーですね。
7曲目の”I’m Still Breathing”もアレンジがいかしたメロディアスなナンバーで、なんかセンスの良さを感じさせてくれています。
8曲目の”Rise”はメロディアスなほぼAORしたナンバーです。
バックのキーボード、ギター、ベース、ドラムスどれをとっても素晴らしいですね。
もちろん、Steve Overlandのヴォーカルも。
9曲目の”Hearts Don’t Lie”はタイトルから連想されるとおりのメロディアスなバラード・ナンバーです。
このナンバーでもSteve Overlandは情感豊かに歌い上げております。
10曲目の”After The Storm”はギター・オリエンティドのメロディアスな最高にいかしたハードポップ・ナンバーに仕上がっております。
さすが、Steve Overlandですね。
11曲目の”Bring Me Water”はギターのリフがカッコ良いロックンロール・タイプのナンバーです。
このナンバーもバックのプレイはとてもいかしてます。
ラストの12曲目”Coming Home”はバックのピアノ・プレイがとても美しいメロディアスなバラード・ナンバーです。
曲の出来は素晴らしいですし、Steve Overlandのヴォーカルもバックのプレイも最高で、メロディ・マニア納得の1曲です。
本当に安心して聴いていられるアルバムです。