再度レビューを書きます。takeさんの録音評があまりに言いがかりめいているからです。「霧どころか向こうがまったく見えない、厚い靄の中の音質です」とありますが，私の装置では全くそんなことはありません。柔らかな弦の上にフルートが明瞭に聞こえます。ティンパニーはホールのせいで多少こもった感じはしますが，管も良く捉えられています。別に加藤氏を擁護しなければならない義理は全くありませんが，ただでさえ不利な国内録音がこれではあまりに気の毒です。

録音や音にうるさい加藤元章氏にしては、珍しいほどの音の悪さです。録音した技術や発売元は何も言わないのでしょうか？霧どころか向こうがまったく見えない、厚い靄の中の音質です。質の高い演奏で定評の加藤氏がこの、駄作録音を受け入れたとは信じがたいです。反省してください。（ちなみに加藤氏のオケ以外の録音は素晴しいです。念のため）買う価値のないＣＤです。

このＣＤにはイベール，ハチャトリアンのフルート協奏曲も入っているが，白眉は尾高のものである。従来，この曲には吉田雅夫のものとランパルのものしか見あたらなかったが，ようやく新世代の独奏・オケともに充実した演奏が現れた。フランス派の音で演奏される尾高はイベールを思わせる粋な音楽に生まれ変わり，この曲がいよいよ古典となったことを感じさせる。東フィルも近年の充実を示す見事なサポートでフルートの熱演に応えている。録音も素晴らしい。