１１の短いオペラ〜ドイツ・エレクトローラ１幕オペラ録音集（１１ＣＤ）

１１の短いオペラ（１１ＣＤ限定盤）
独ＥＭＩ 一幕オペラ・コレクション

ドイツ・エレクトローラが1974年から1978年にかけて制作した上演時間の短いオペラのシリーズは、フィッシャー＝ディースカウやゲッダ、ローテンベルガー、ドナート、モーザー、シュライアー、プライ、ベリー、モルなど豪華キャストによる知られざる作品のセッション・レコーディングということで注目を集めた企画でした。
　モーツァルト、グルック、シューベルト、ヴェーバー、ロルツィング、メンデルスゾーン、ダルベールという有名作曲家たちにより、130年ほどのあいだに書かれたこれらの作品は、コミカルで活気のある題材のものが大半。そこで聴ける親しみやすい音楽はどれも耳に馴染みやすく、またときに美しく響いて、短い中に凝縮された音楽の魅力を感じさせてくれます。
　特にシューベルトの3曲は、脱走兵ネタに、双子のすれ違いネタ、そして下ネタと意外なほどのくだけた題材に加え、音楽が非常に魅力的なために、限定盤ながら今回の復活はたいへん歓迎されるところです。
　なお、ブックレットは付いておらず、トラック・リスト等は各ディスクの紙ケース裏に記載されています。（ＨＭＶ）

【収録情報】

---

CD1
・モーツァルト：歌劇『バスティアンとバスティエンヌ』K.50　全曲

　バスティアン：アドルフ・ダラポッツァ（テノール）
　バスティエンヌ：ブリギッテ・リントナー（ソプラノ）
　魔法使いコラ：クルト・モル（バス）
　バイエルン国立管弦楽団
　エーベルハルト・シェーナー（指揮）

　録音：1975年7月　ミュンヘン（ステレオ）

---

CD2
・モーツァルト：歌劇『劇場支配人』K.486　全曲

　フランク：ピーター・ユスティノフ
　ヘルツ夫人：マディ・メスプレ（ソプラノ）
　フォーゲルザング：ニコライ・ゲッダ（テノール）
　マドモワゼル・ジルバークラング：エッダ・モーザー（ソプラノ）、他
　バイエルン国立管弦楽団
　エーベルハルト・シェーナー（指揮）

　録音：1975年5月　ミュンヘン（ステレオ）

---

CD3
・グルック：歌劇『だまされた回教の裁判官』全曲

　裁判官：ヴァルター・ベリー（バス・バリトン）
　ファティーム：アンネリーゼ・ローテンベルガー（ソプラノ）
　ヌラダン：ニコライ・ゲッダ（テノール）
　オマール：クラウス・ヒルテ（バリトン）、他
　バイエルン国立歌劇場合唱団
　バイエルン国立管弦楽団
　オトマール・スイトナー（指揮）

　録音：1974年7月　ミュンヘン（ステレオ）

---

CD4
・シューベルト：歌劇『四年間の歩哨兵勤務』全曲

　ヴァルテル：ディートリヒ・フィッシャー＝ディースカウ（バリトン）
　ケートヒェン：ヘレン・ドナート（ソプラノ）
　デュヴァル：ペーター・シュライアー（テノール）、他
　バイエルン放送合唱団
　ミュンヘン放送管弦楽団
　ハインツ・ワルベルク（指揮）

　録音：1977年7月、8月　ミュンヘン（ステレオ）

---

CD5
・シューベルト：歌劇『双子』全曲

　リースヒェン：ヘレン・ドナート（ソプラノ）
　アントン：ニコライ・ゲッダ（テノール）
　フランツ＆フリードリヒ・シュピース：ディートリヒ・フィッシャー＝ディースカウ（バリトン）、他
　バイエルン国立管弦楽団
　ヴォルフガング・サヴァリッシュ（指揮）

　録音：1975年1月　ミュンヘン（ステレオ）

---

CD6
・シューベルト：歌劇『謀反人たち』全曲

　ヘリベルト・フォン・リューデンシュタイン：クルト・モル（バス）
　アストルフ・フォン・ライセンベルク：マルティン・フィンケ（テノール）
　ルドミッラ：エッダ・モーザー（ソプラノ）、他
　ミュンヘン放送管弦楽団
　ハインツ・ワルベルク（指揮）

　録音：1977年7月　ミュンヘン（ステレオ）

---

CD7
・ヴェーバー：歌劇『アブ・ハッサン』全曲

　アブ・ハッサン：ニコライ・ゲッダ（テノール）
　ファティーメ：エッダ・モーザー（ソプラノ）
　オマール：クルト・モル（バス）、他
　バイエルン国立歌劇場合唱団
　バイエルン国立管弦楽団
　ヴォルフガング・サヴァリッシュ（指揮）

　録音：1975年5月　ミュンヘン（ステレオ）

---

CD8
・ロルツィング：歌劇『オペラのおけいこ』全曲

　伯爵：クラウス・ヒルテ（バリトン）
　伯爵夫人：ジレラ・リッツ（コントラルト）
　アドルフ・フォン・ラインタール：ニコライ・ゲッダ（テノール）
　ヨハン：ヴァルター・ベリー（バス・バリトン）、他
　バイエルン国立管弦楽団
　オトマール・スイトナー（指揮）

　録音：1974年7月　ミュンヘン（ステレオ）

---

CD9
・メンデルスゾーン：歌劇『二人の教育者』全曲

　フォン・ロベール：ギュンター・ヴェーヴェル（バス・バリトン）
　カルル：アドルフ・ダラポッツァ（テノール）
　お化け：ディートリヒ・フィッシャー＝ディースカウ（バリトン）、他
　ミュンヘン放送管弦楽団
　ハインツ・ワルベルク（指揮）

　録音：1978年7月　ミュンヘン（ステレオ）

---

CD10
・メンデルスゾーン：歌劇『異国よりの帰郷』全曲

　母親：ハンナ・シュヴァルツ（メゾ・ソプラノ）
　リズベス：ヘレン・ドナート（ソプラノ）
　ヘルマン：ペーター・シュライアー（テノール）
　カウツ：ディートリヒ・フィッシャー＝ディースカウ（バリトン）、他
　ミュンヘン放送管弦楽団＆合唱団
　ハインツ・ワルベルク（指揮）

　録音：1977年7-8月　ミュンヘン（ステレオ）

---

CD11
・ダルベール：歌劇『門出』全曲

　ジルフェン：ヘルマン・プライ（バリトン）
　ルイゼ：エッダ・モーザー（ソプラノ）
　トロット：ペーター・シュライアー（テノール）、他
　フィルハーモニア・フンガリカ
　ヤーノシュ・クルカ（指揮）

　録音：1978年1月　レッキングハウゼン（ステレオ）