JASMINEからリリースSolidが代理店として発売されているCDで音源は古いが歪もなくすばらしい。STEREO初期の録音。イージーリスニング初期でストリングスが重厚で心地よい。In London in Love 続編のIn London in Love Abainのアルバムが入っておりStardust、Embraceable、True loveなどOld Fanには聞きなれた曲が網羅されています。癒しのアナログサウンドです!
Norrie Paramorには“in London in Love”と“Autumn”というともにCapitalから発売されたLPの2in1CDがあって、この切なくも美しいメロディ集を聞くと心がかきむしられるようなやるせなさに襲われる。柳の下の2匹目のドジョウを探すと、数枚のLPがあるにあるが、選曲、録音ともに難があって、なかなかこれはというものが見当たらない。たまたま探したこのCDは戦前アメリカのミュージカルで用いられたスタンダード・ナンバー集という趣向の12曲。HALLMARKという玉石混交廉価レーベルのことゆえ、音が出るまでは心配だったが、これは当たりだったようだ。この手の初期ムード音楽にありがちな弦のすさんだ高音に滅入ることもないし(もともとの録音が優れていたのだろう)、全曲とてもソフトなステレオ・サウンドで1961年の初発とは思えないいい出来にほれぼれとする。この録音ではParamorサウンドお馴染みのソプラノ・スキャットはなく、オーケストラのみの演奏。余談だが、1曲目のMy Heart Singsは59年にポール・アンカが歌い、ビルボード15位にランクされた曲。初期の彼の歌では“ダイアナ”や“君はわが運命”などの大ヒットよりよほどいい歌だと思っていたが、戦前からのスタンダード名曲ということをこのParamor盤を聞いてはじめて知った次第。