モウポウの孤独な調べはストレートに胸を打つ。クラシックと言えるのかよくわからないが、とにかく、音楽の言葉を越えて、心をとつとつノックする。いつか評価される日が来るだろう。

感性、知性、実践力、すべてが最高のレベルで備わっている希有なピアニスト、それがハフであることを思い知らされるCD。モンポウの繊細きわまりないトーンがクリスタルの輝きをもって放出されていく様は圧巻。まさに録音芸術の精華がここにあると言っても過言でない。錦上花を添えるかたちの録音の素晴らしさも特記されなければならない。

モンボウのことには皆さんで尽きている。古い時代の私は一言付け加えたい。スペイン音楽を兼ねてから愛していた。この人はお国ぶりに染まっているわけでない。極々、特別の個性を保っている。私は祖父から昔話を聞く思いだ。語り手もうまい。抑揚も効いている。静かな所と高ぶったところも交じる。しみじみと語りかけられている。そ ういった落着きが貴い。 ２００７．４．２０ 久保田、老医

安いし、仕事のＢＧＭに良いし、買ってなんの損もありません。ちゃんとした音楽だし。レビユーの通り、サテイの音楽に似ています。

いい感じなんです。イメージは、寡黙なラヴェル？ドビュッシー？というのでしょうか？光る音なのですが、豊饒ではないのです。夜聞くと、グレゴリオ聖歌とは違うのですが、安らぎを感じます。これは、音が少ない（小さいではないのですが）せいかもしれません。少ない音を小さく聞くと、仕事での絶好のBGMに変化します。もちろん、寝る前もOK。こんな、CDに初めて会いました。一度聞いてください。

作者自演集ももちろん素晴らしいですが、モンポウ自身も絶賛した ラローチャの演奏はもっと研ぎすまされたテクニックで、すばらしい。秘密は特にオススメ。

ラローチャの演奏も好きなんですが、作曲者の自作自演というのはやはり特別ですね。テクニック的に厳しいものの場合、自作自演ものは？の場合が多いのですが、モンポーの場合、そのへんは問題なし。(^^) でも、彼の作品で一番いいのはギター曲だと思います。コンポステラ組曲を聴くべし

カタルーニャのやさしく慰めに満ちた歌の数々。特に歌と踊り第６番の歌に聞こえてくる鐘の響きに心うたれました。ラローチャの最高の遺産のひとつだと思います。国内盤で再発されないのはなぜ？

一度聴くだけで引き込まれる演奏。 沈黙を感じることの出来る、大変貴重な音源だと思う。

初めてなのに懐かしく、子供の無邪気さと大人の哀感を併せ持った、私にとってピアノ曲のベストＣＤ。作曲者自身の演奏も耳にしましたが、この熊本マリさんの演奏、とても繊細で、この作曲家を大切にしている感じがひしひしと伝わってきます。マリさんの実演の思い出とも相俟って、私の永遠の宝物です。