凍てつく程に冷徹な眼指しの優秀な指揮者が奏でる狂騒曲。獣の様な攻撃性を徹底的に純化し、殺意を研ぎ澄ませたｼﾞｬﾝｸﾐｭｰｼﾞｯｸ。まるで独裁支配を受け、殺戮だけを繰り返す兵士を従えたかの様な狂気の統率感。外連味等全く感じさせない、無表情のﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽ。

抑止出来ない狂気が膨張し、歪んでしまった様な重力感。暴力的な空間の歪みから顔を覗かせる、見た事も無い震え上がる様な形相。解りやすい挑発感は後退したが、此処に潜む狂気性の純度たるや半端なものではない。手足を縛られ、砂利の上をゆっくりと引き擦り回される感覚。

表現衝動からﾊﾟｯｼｮﾝを感じ取れない。猟犬も鎖に繋がれてしまっては只の飼い犬。表現方法自体に頭打ち感が否めなく『新たな一手』に向かって迷走している様だ。表現してきたもの、求められるもののｴﾈﾙｷﾞｰが、既に消化されてしまった事実として響いてくる。

ﾘﾐｯｸｽか｡選曲微妙だな｡LIVEも少し入ってるし一応買ってみよう

以前に出た“Twelve Inch Singles”と曲はほぼ重なるが、しかし新たに収録された曲の影響で、どちらかと言えば１stよりも２ndに近い雰囲気になっている。そして、新録はなかなか良い感じに重低音。

１stに比べ、明らかにその後のMINISTRYを感じさせる曲になっている。ちなみに、2003年の“Twitched”では未発表バージョンが聴ける代わりに削られた曲もあるので、これからこのアルバムを聴こうと思う人はオリジナルを手に入れたほうが良いと思う。インストだが、“Where You At Now?”から“Twitch”に至るメドレーはなかなかヘヴィーだし、“All Day”もいい。

なんか中古屋でどこ行ってもやたら安く売ってるけど、内容はその値段の三倍以上の価値はあると思うよ。

ALLDAYとOVERTHESHOULDER...なんてｶｯｺｲｲ音楽だろう...この頃のｱﾙは風貌も曲も以降のﾐﾆｽﾄﾘｰとは全く別｡勿論ｲﾝﾀﾞｽﾄﾘｱﾙﾒﾀﾙなﾐﾆも大好きだけどまたｱﾙの歌を聴きたい｡せっかく現役なんだから今原点に戻ってﾀﾞﾝｽﾐｭｰｼﾞｯｸをやったら超格好良いと思う

ﾄｩｳｨｯﾁとﾗﾝﾄﾞｵﾌﾞﾚｲﾌﾟｱﾝﾄﾞﾊﾆｰって全然違うけどこの2枚が好きって人多いですよね｡確かにTG､ﾎﾜｲﾄﾊｳｽなど本物のｲﾝﾀﾞｽﾄﾘｱﾙを継承した数少ないﾊﾞﾝﾄﾞの1つだから初期の音は重要｡90年代のｲﾝﾀﾞｽﾄﾘｱﾙって何か勘違いしてみんな弱々しいからﾐﾆｽﾄﾘｰには頑張ってほしい

最高。ここで終わってりゃかっこよかったのに。