マイエルスキ:作品集
ポーランドのルヴフ(現在はウクライナのリヴィウ)に生まれた作曲家、ピアニスト、タデウシュ・マイエルスキのピアノ曲を中心とした作品集。彼は17歳でガリシア音楽協会の高等音楽院(現在はリヴィフ音楽アカデミー)に入学、ピアノを学び1911年に卒業。ライプツィヒに留学して更に研鑽を積みました。帰国後は演奏家、批評家として活躍すると同時に、教師として長らく後進の指導にあたりながら、作曲活動を続けました。
彼の作品はどれもロマンティックな感性に溢れながらも、近代的な書法が取り入れられており、それはこのアルバムの冒頭に置かれた『協奏的詩曲』を聴けば端的に理解できるでしょう。この作品は約10年間の長い年月をかけて念入りに改訂が施された力作ですが、残念なことに1957年に初演されて以来、出版されることもなく忘れ去られてしまいました。今回、ピアノを演奏しているドレフノフスキがこのスコアを発見、瞬時に魅了され、友人マデイに校訂を依頼し、演奏可能なスコアに復元、この録音が成就しました。(輸入元情報)
【収録情報】
マイエルスキ:
1. 協奏的詩曲(1946-1956年、2009年改編マデイ編)
2. 変奏曲の形式によるピアノ五重奏曲(1953)
3. チェロ・ソナタ(1949)
4. 4つのピアノのための前奏曲(1935)
5. 3つの音画『忘れられた音楽』(1948-1949)(悲しみ/暗闇の中で/交差点で)
6. ピアノのための3つの小品(1935/1963)(練習曲/無意識のワルツ/前奏曲)
ミハウ・ドレフノフスキ(ピアノ)
アルカディウス・ドブロヴォイスキ(チェロ:3)
ニュー・アーツ・チェンバー・ソロイスツ(2)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団(1)
エミール・タバコフ(指揮:1)
録音時期:2015年12月15日(1)、2013年11月23,24,30日(2-6)
録音場所:RSNO Centre, Glasgow, UK(1)、K.Penderecki Hall, Radom, UK(2-6)
録音方式:ステレオ(デジタル)