『サントラ男』として映画の主題歌でヒット曲を連発し一時期一世を風靡した彼のオリジナルアルバム。傑作です。もともとロギンス＆メッシーナの時代からその卓越したギターテクニックと音楽センスには定評があったのですが『トップガン』等のイメージが強く彼の持ち味が影を潜めがち。しかし今作は存分にそれを爆発させているのではないでしょうか。アコースティックなサウンドに囁き掛けるようなヴォーカル。優しい気持ちになれる彼ならではの音世界です。

評価5の理由 １、loggins and messina時代とは違って、AOR的な内容で勝負している。 ２、名曲多く、またゲストの演奏も素晴らしい。 ひょっとしたら、Bob JamesとKennyの相性は抜群かもしれない。Nightwatchより、こっちがずっと素晴らしい。

一時はサントラ野郎と評判を落としましたが、あの盛り上がり方が異常であり、本作のような泥臭く穏やかな曲が持ち味のアーティストだと思います。 紙ジャケ出ますか。リマスタ（予定？）盤では良心的な価格ですね。

Kennyの声は本当に暖かく、全く還暦を感じさせないですね。73年の「A Love Song」のセルフカバーも入ってます。ロギンス&メッシーナ時代が好きな人にもお薦め！

映画｢ﾌｯﾄﾙｰｽのﾒｲﾝﾃｰﾏ｣やﾄｯﾌﾟｶﾞﾝのﾃﾞﾝｼﾞｬｰ･ｿﾞｰﾝ等はもちろん､ﾛｷﾞﾝｽ&ﾒｯｼｰﾅ時代の曲やｿﾛとしての代表曲｢二人の誓い｣や｢明日に向かって｣等､彼の歴史が詰まった一枚です♪

“あまりレビューを書かない私ですが、あえて一言、アルバムとして最高評価の一枚です。生涯こんな財産を築きたくて音楽を聴き続けて行くのでしょうね、それは私にとって幸せなこと...”

「だめ！」となってますが、これは何かの間違いです。何しろこのレビューを書いたのは何を隠そう私自身なのですから。それどころか今も愛重の１枚なのですから･･･。「Cerebrate Me Home」は、彼自身も大切にしている一曲で、コンサートでは必ず演奏される曲です。「If You Be Wise」も素晴らしいバラードです。是非お勧めします。

ケニーと言えば”デンジャー・ゾーン”や”フットルース”が浮かびますが、おそらくこれがケニーのNo.1！M3やM6などは彼ならでは！の傑作です。

彼の精神的なメッセージ性の高いこの前後の作品の中では、音楽的には最も完成度の高いものであると思います。１曲１曲のインパクトが強く、素敵な曲で一杯であるばかりか、父としてのケニー、家族の大切さ、子供への愛がアルバム全体から伝わってくる１枚となっています。その意味では彼の最高傑作の１枚と言って良いと思います。

並んでいる曲は、タイトルから想像できる通りのクリスマス・アルバムになっているのですが、最近の彼の作品に見られるとおりのアット・ホームさと抒情詩的な作品作りがアルバムいっぱいに溢れていて、12月になれば必ず聞きたくなる作品にできあがっています。巷のクリスマス