惜しくも2021年6月に他界してしまったJon Hassellの第3作。(1980年発表） すでに1978年の1st”Earthquake Island”から一部の目ざとい人から注目されていたが、Brian Enoとの共作となる本作で世界の多くの音楽ファンの知るところとなった。その意味ではB.Enoの功績も大きい。 何といっても本作はHassellのトランペットとEnoのシンセを中心にＬＰではＢ面全部を占めていた21分に及ぶ大作”Charm”が印象に残る。 Hassellはこの後も2020年までEG,ECM,Opalなどから10数枚のアルバムを発表するがやはり本作を含め’80年代の作品の印象が最も強烈だ。

悪くはないけど、ハッセルならパワー・スポットとか、もろイーノと共作しているものより、独自作の方がお薦め。パワースポットは、アンビエントファンクだぜ。

イーノＤＳＤリマスター紙ジャケット盤シリーズに何故、このアルバムが反映されないのか不思議。バッド氏とのコラボとこれは明らかに音響の深みを堪能出来る。従って、リマスター自体が大変期待出来る試みであるし、イーノの感性に牧歌的な部分とダークな部分が共存している事が確認出来て楽しい。早期リマスター化を望みます。ハッセル氏の象の咆哮のようなトランペットがサラウンド！

環境音楽アフリカ編。これだけで本作の内容は要約できるでしょう。個人的には80年代的な空気（特にシンセの音による）が苦手ですが悪くない作品。vol.2はもう廃盤？