ハンガリーの注目のギタリストと四重奏団が織りなす感動のアルバム
『Hallgato』はどちらもハンガリーの、傑出したアコースティック・ギタリスト、フェレンツ・シュネートベルガーと一流の弦楽四重奏団であるケラー四重奏団によりブダペストのリスト音楽院大ホールでライヴ録音されたアルバムです。シュネートベルガー、ショスタコーヴィチ、ジョン・ダウランド、そしてサミュエル・バーバーによる曲の共演、あるいは別々の演奏で感動的、組織的に展開してゆくプログラムになっています。
シュネートベルガーが自身のシンティ・ロマ人の先祖に捧げた協奏曲『In Memory of My People』は力強く生き生きとした作品で哀悼と祝賀の双方の思いを表現しています。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番も戦争の犠牲者に捧げられ、ケラー四重奏団員たちにより、深い感性と感覚によって演奏されています。シュネートベルガーとケラー四重奏団の『愛しい人が泣くのを』、ケラー四重奏団のチェリスト、Laszlo Fenyoとのデュオ『流れよ、わが涙』では巧みな編曲が見られます。ケラー四重奏団がバーバーの『弦楽のためのアダージョ』の本質に迫り、シュネートベルガーが繊細なソロ・ギター曲『Your Smile』でかすかな望みを表現します。シュネートベルガーとケラー四重奏団による最終曲の狂詩曲第1番はロマの映画のためにフェレンツが書き下ろした主題の新たな編曲です。全体として非常に含みのある興味深いアルバムに仕上がっています。2018年12月にマンフレート・アイヒャーのプロデュースにより録音されました。(輸入元情報)
【収録情報】
1. シュネートベルガー:ギターとオーケストラのための協奏曲『In Memory of My People』(ギターと弦楽五重奏編)
2. ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110
3. ダウランド:愛しい人が泣くのを(ギター&弦楽四重奏編)
4. ダウランド:流れよ、わが涙(チェロ&ギター編)
5. バーバー:弦楽のためのアダージョ Op.11-2
6. シュネートベルガー:Your Smile
7. シュネートベルガー:ギターとオーケストラのための狂詩曲第1番(ギターと弦楽五重奏編)
フェレンツ・シュネートベルガー(ギター:1,3,4,6,7)
ケラー四重奏団(1-3,5,7)
Andras Keller、Zsofia Kornyei(ヴァイオリン)
Gabor Homoki(ヴィオラ)
Laszlo Fenyo(チェロ)
Gyula Lazar(コントラバス:1,7)
Laszlo Fenyo(チェロ:4)
録音時期:2018年12月3日
録音場所:ブダペスト、リスト音楽院大ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)