Laudate Dominum〜ストラヴィンスキー：『詩篇交響曲』ショスタコーヴィチ編2台ピアノ版、他　シュテンツル・ピアノ・デュオ

Laudate Dominum〜ピアノ・デュオ作品集

ドイツのベテランのピアノ・デュオ、ハンス＝ペーターとフォルカーのシュテンツル兄弟によるシュテンツル・ピアノ・デュオの「GENUIN」への4枚目のCD。今回は珍しい作品が主。マルティン・グスタフ・ノッテボーム[1817-1882]はブラームスの親友として知らるピアニスト、作曲家。『バッハの主題による変奏曲』はフランス組曲第1番のサラバンドに基づく9つの変奏曲。フリードリヒ・ニーチェ[1844-1900]はあの有名な思想家ニーチェの作品。『2つのピアノのためのモノディ（2人のためのモノディ）』は知る人ぞ知る名曲。ニーチェが友人の結婚を祝って書いたもので、おそらく2台のピアノが2人になぞらえられているのでしょう。ミヒャエル・デンホフは1955年生まれの作曲家。『［無］コラール [k]ein Chral』は静かでしみじみとした佳作。ピアソラの『ブエノスアイレスのマリア』の中の『フーガと神秘』は、兄弟の見事な絡み掛け合いが楽しめます。ストラヴィンスキーの詩篇交響曲をショスタコーヴィチが2台ピアノのために編曲した作品は、存在はよく知られているにもかかわらず録音があまりなく、ストラヴィンスキー・マニア、ショスタコーヴィチ・マニアどちらからも歓迎されるでしょう。最後にバッハの有名な『主よ、人の望みの喜びよ』が演奏されて、と思ったら、これはジェルジ・クルターグが途中に自分の『怒ったコラール』を挟み込んだもの。ニヤリとさせられます。（輸入元情報）

【収録情報】
● ノッテボーム：バッハの主題による変奏曲 Op.17
● ニーチェ：2つのピアノのためのモノディ
● デンホフ：［無］コラール
● ピアソラ／ツィーグラー編：フーガと神秘
● ストラヴィンスキー／ショスタコーヴィチ編：詩篇交響曲
● J.S.バッハ：イエスは変わらざるわが喜び（カンタータ第147番第10曲）＋クルターグ：怒ったコラール

　シュテンツル・ピアノ・デュオ
　　ハンス＝ペーター・シュテンツル（ピアノ）
　　フォルカー・シュテンツル（ピアノ）

　録音時期：2013年3月19,20,27,28日、2022年8月15-18日
　録音場所：ドイツ、ケルン
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）