古楽指揮者ジュリアン・パーキンスのピアノも光る、
近代イギリス・ピアノ・デュオ集
連弾または2台ピアノはフランス、ドイツ、ロシアに魅力作が豊富なイメージがありますが、意外にも発祥は16世紀のイギリス。20世紀のイギリス作品を集めた意欲的なアルバムの登場です。
20世紀といっても前衛的なものではなく、いずれもメロディアスで聴きやすいものばかり。原曲はオーケストラのレノックス・バークリー『パーム・コート・ワルツ』でのノスタルジックな情感は特にオススメ。またコンスタント・ランバートは全体で約9分の間、一度も黒鍵が現れない作品。南米風のリズムが心地よく、驚くほど豊かな音で盛り上がります。リチャード・アーネルのソナチネ、スティーヴン・ドッジソンの2篇は世界初録音。
ナポリ出身のエマ・アッバーテと、古楽指揮とクラヴィコード、チェンバロ奏者として著名なジュリアン・パーキンスによるピアノ・デュオが「BIS」初登場。これまで他レーベルからフォルテピアノ連弾によるモーツァルト集をリリースしてきましたが、今回はスタインウェイDを存分に鳴らして充実した世界を作り上げています。古楽界の大物パーキンスは近代作品でも新鮮な解釈を聴かせてくれます。(輸入元情報)
【収録情報】
1. バークリー:パーム・コート・ワルツ Op.81-2
2. バークリー:4手のためのソナチネ 変ホ長調 Op.39
3. バークリー:主題と変奏曲 Op.73
4. アーネル:4手のためのソナチネ Op.61
5. ドッジソン:20指のトーナメント
6. ドッジソン:4手のためのソナタ
7. ランバート:白鍵のための3つの黒人小品
エマ・アバーテ&ジュリアン・パーキンス(ピアノ・デュオ)
録音時期:2020年11月16,17日
録音場所:ブリストル、セント・ジョージ
録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
BIS ecopak