フランス・月世界マーチ/橋ドレミ&實川 風
實川 風・橋ドレミ、2人の名手によるピアノ・デュオが誕生しました。ピアノ・デュオというと和気あいあいとしたイメージがありますが、ストイックに音楽としての洗練を突き詰めている實川と橋によるこのディスクは極めて新鮮な音像です。多層の音の連なりがオーケストラとはまた異なる立体感を生み出しています。
ボーナス・トラックのブルグミュラーは、教育的作品を完全なエンターテインメントに仕立てた気の利いたアレンジ。全てのピアノ・ファンに薦める一枚です。(販売元情報)
【収録情報】
● サティ:風変わりな美女
1. 大リトルネッロ
2-3. フランス・月世界マーチ〜大リトルネッロ
4-5. 「眼の中の神秘的なキス」のワルツ〜大リトルネッロ
6. 上流階級のカンカン
7. 平井京子:時をきざむ(4つのMoments〜慰霊のための4つの時〜より)
8. 矢代秋雄:夢の舟
9. アーン:柳の木(アイルランド民謡による3つの前奏曲より)
● ドビュッシー:小組曲
10. 小舟にて
11. コルテージュ
12. メヌエット
13. バレエ
(ボーナス・トラック)
● ブルグミュラー /田淵紗恵子編:2人のピアニストのためのブルグミュラー
14. アラベスク
15. 素直な心
橋ドレミ、實川 風(ピアノ1台4手)
使用楽器:
Bosendorfer Model250 1909年製:1-6,9,10-13
Bosendorfer 280VC 2018年製:7,8,14,15
録音時期:2019年7月19,20日
録音場所:ベーゼンドルファー東京
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
録音エンジニア : 小川洋
編集・マスタリング : スタジオプラン*プラン
調律 : 井上雅士
デザイン : 井後優弥
解説:實川 風
【橋ドレミ】
4歳よりピアノ、5歳よりヴァイオリンを始める。大学在学時代より多くのプレーヤーとの共演を重ね、2012年に日本フィルハーモニー交響楽団による故・冨田 勲氏作曲の「イーハトーヴ交響曲」の世界初演に携わる。同作は宮沢賢治の世界を初音ミクとピアノとオーケストラで音にした意欲作で、その後の再演演奏会では冨田氏よりゲスト・ピアニストとして指名を受け、テレビ朝日系列「題名のない音楽会」に出演。同氏の遺作となった「Dr.コッペリウス」にもピアニストとして携わった。
久石 譲&新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラの一員として、2016年より日本全国・アジア諸国でのツアーに参加。日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団の鍵盤楽器奏者としても活動をしている。
管楽器との共演機会も多く、トランペッターのアンドレ・アンリやオッタヴィアーノ・クリストーフォリなど、国内外の奏者から信頼を寄せられている。
一方、ソロ活動ではバッハやスカルラッティなど独自のレパートリーを築き、2018年に自身初となるソロアルバムがリリースされた。
これまでに山野井千津、横林歩、秦はるひ各氏に、東京音楽大学にて関根有子氏と石井克典氏に師事。2012年東京音楽大学ピアノ演奏家コース首席卒業。(販売元情報)
【實川 風】
2015年、パリのシャンゼリゼ劇場で行われたロン=ティボー=クレスパン国際コンクールにて、第3位(1位なし)、最優秀リサイタル賞、最優秀新曲演奏賞を受賞。2016年、イタリアで行われたカラーリョ国際ピアノコンクールにて第1位・聴衆賞を受賞。現在、日本の若手を代表するピアニストの一人として、国内外での演奏活動を広げる。
ソリストとしてベートーヴェンを核とした本格的なレパートリーに取り組む一方、邦人作品の新作初演などでも作曲家より信頼を寄せられている。
海外の音楽祭への招待には、上海音楽祭、ソウル国際音楽祭、ノアン・ショパンナイト(フランス)、アルソノーレ(オーストリア)などがある。
東京藝術大学附属高校・東京藝術大学を首席で卒業し、同大学大学院(修士課程)修了。山田千代子、御木本澄子、多 美智子、江口 玲の各氏に師事。グラーツ国立音楽大学ポストグラデュエート課程を修了。マルクス・シルマー氏に学ぶ。(販売元情報)