「PROFOND　ROSSO」邦題サスペリア２。サスペリアより先に世に出ていたのに、摩訶不思議。ビジネスが優先だったか。映画は兎も角、ゴブリンを世に知らしめたのは、この作品であることは間違いないだろう。同じくディスクユニオンから紙ジャケで発売されていた。２枚組にする必要はなかったと思っている。それと聴き比べると、確かに音圧が上がっているし、音もクリアになっている。単なるリマスターじゃないから当然か。是非聴き比べてほしい。

これまでリメイクや編集ものばかりでお茶を濁していた「クラウディオ・シモネッティズ・ゴブリン」が2020年、ようやくオリジナル・アルバムをリリースした。 もっとも全て新曲という訳ではなく、クラウディオの実父、エンリコ・シモネッティの作で、ゴブリンが演奏を担当していた1975年のサントラ「Gamma」のシングルB面曲(A面曲は既にリメイク済み)と、やはりゴブリンが演奏していたがクラウディオ及びメンバーの作では無い(P・バウド、P・カルーソー作)1976年のTV番組のサントラ「Chi?」から2曲の3曲がリメイクとなる。 いずれもこれまでリメイクしていなかった曲なので新味はある。 また、2016年の来日公演でCDが配布されたという「Saint Ange」も収録されており、厳密に言えばこれも新曲ではないが、この収録は嬉しい。 メンバーは Claudio Simonetti(key) Bruno Previtalli(g) Cecilia Nappo(ba) Federico Maragoni(dr) もういくら何でもこの辺でオリジナル・アルバムを作っておかなくてはという感じだったと思われるが、クラウディオ・シモネッティが現在の力を振り絞って作り上げた事が伝わって来る様な仕上がりで、これならば新旧他のゴブリンのアルバムにも引けを取らないと言えそうだ。 ちなみにラストを飾るのが先述の「Saint Ange」 で、これは8分の大作。 全長52分。