Sweet & Gentle

ベティ・マディガンは日本では熱心なヴォーカル・ファン意外には知る人ぞ知るの存在だが、エリザベス・テイラー似の美貌とクリスタルな歌声で1950年代を中心にアメリカでは大変人気があった。本作は1955年ごろと1958年ごろのラジオ音源で構成されたレアな一枚。

ベティ・マディガンは1950年代中ごろを中心に大変人気のあった美人シンガーだが、ロックの台頭もあってか、MGMに一枚、コーラルに二枚（うち一枚はライヴ盤）しかアルバムを残さなかったし、日本でリリースされたのはMGMのアルバム『アム・アイ・ブルー？』だけで、わが国での認知・評価はきわめて低いし遅れている。ただしシングルは50枚ほどあり、このアルバムにも入っている「ジョーイ」（1954年）はビルボード・チャートの12位まで昇り、彼女の代表曲になっている。

本作はベティが、兵士のリクルートを目的としたふたつのラジオ番組、『アウト・オブ・ザ・ブルー』（米空軍提供）と『レッツ・ゴー・トゥ・タウン』（米州兵機関提供）が音源。伴奏は、それぞれディック・ハイマン楽団とソーター＝フィネガン・オーケストラ。紙ジャケット仕様、DSDマスタリング。 (レーベル・インフォより)

ベティ・マディガン（vo）
ソーター＝フィネガン・オーケストラ

ベティ・マディガン
ベティ・マディガンは1930年ごろにワシントンDCで生まれ、大学のミュージカルの主役をつとめたことで注目され、ワシントンDCでのクラブ出演につながった。同時に、TVからも出演の申し込みがあり、『ビルボード』誌はそのスター性に注目した。MGMとレコーディング契約を結びデビュー・アルバム『アム・アイ・ブルー？』（1956年録音）を発表し、さらにコーラルから２枚のアルバムをリリースした。ビルボード・チャートに５曲送り込んでいる。