世評高いWaveやTideよりも各段に素晴らしいと思う…というのは少々えこひいきかなと考えながら、しかしここで聴ける微笑みと明るさ、楽しさに満ちた珠玉の小品たちのなんという魅力。穏やか・モデラート系ではAndorinhaが最高の名曲。これだけの充実した「穏やか系」は他のジョビンの作品の中にも決して多くないと思う。初心者はもちろん、名盤選のコメントでWaveだけで満足している人たちにも強力推薦。

ボサノバをお探しならコレ

VerveやCTI盤時代に比べると若干影の薄いWarner盤時代。その頃の３枚のうち、クラウス　オガーマンのアレンジが絶品の「A　Certain Mr　Jobim」と「The Wonderful World of A C Jobim」の全曲に、「Love Strings and Jobim」からJobim作曲の２曲を加え、さらに４曲のボーナストラックを加えた絶対のお買い得盤。Jobim好きな方でまだお持ちでなければ絶対買いだと思います。

ジョビンの最高傑作。クールでソフトで都会的。洗練の極みというべき作品。柔らかいストリングスのハーモニーが心のひだに染み入る。残念だが、CDではこのアルバムの真価は解らない。マスターテープの劣化が顕著で、高域の滑らかさが大きく損なわれている。中古の輸入LPを探すべきだ。

内容は素晴らしい１９８７年のロスでのライブです。実は同内容のレーザーディスクを持っていて、それをＤＶＤ化するよりいいかと思って買いました。 見始めてびっくりしたのは画質。ＬＤをアナログダビングしたってこんなに劣化するわけもなく、逆にどうやるとこうなるのか聞きたいくらい。普通のビデオだったのが色の良くない（黄色っぽい）フィルム撮影に変わったような感じです。 貴重な記録でもあるのでそれを承知なら充分価値のあるディスクだと思います。

聴き込むほどに、そして公の場で使い込むほどに、計算し尽くされていることを感じる作品です。それでいて、ゆったりとした至福の時を感じることの出来る数少ないアルバムです。

０７年２月に発売されるＤＶＤは同じものですか？文字通り家庭的な極上の雰囲気でやっています。リズム陣もバッチリ。中身には直接関係ないけれど、女性陣５人はここでも十分美しいけど、日比谷野音でやった時の方がもっと美しかった気がします。あの時、ＴＶ放映された映像、ＤＶＤ化されませんかね？本当に景色含めて最高だったのですが・・

他に好きなのはｸｲﾝｼｰのあれとｷｬﾉﾝﾎﾞｰﾙｱﾀﾞﾚｲのﾎﾞｻｼﾞｬｽﾞのやつとｹﾞｯﾂ､ｼﾞﾙﾍﾞﾙﾄ､ｼﾞｮﾋﾞﾝのあれね｡中でもやっぱりWaveが一番

ジョビンとオガーマンのコラボレーションはこれが最後のようだ。シンフォニックで静かな”7”や”14。後年のファミリーコーラスとは一味違う”9”や”17”などユニークで洗練されたアルバム。”17”はまるで風の吹くリオのビーチにいるような錯覚を起こす。こういう音楽はもう聴けないのだろうか？

Waveは超快適な無重力音空間、油断して聴いていると 寝てしまう？Tide、Stone Flowerと聴き進むと次第に甘さ控えめ、ジャズっぽいスリルが生まれメロディーは陰影に富んでくる。しかしあくまで控えめ。おじさんの琴線に触れるのは後の2枚ですね。