CD

Born To Be Blue

Anne Phillips (アンフィリップス)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
TOCJ9437
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

内容詳細

“ローレン・バコール”な女性ジャズ・ヴォーカルとして好事家に愛された名盤。ジャケットのアンニュイな雰囲気と声、そして、ルックスが相まって醸し出す世界は隠れ名盤の呼び名も高い。タイトル曲のほか(10)(11)(12)と“御用達曲”が目白押しだ。★(瀧)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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ジャケット買いしました。帯付きのレーベル...

投稿日:2010/02/23 (火)

ジャケット買いしました。帯付きのレーベル”LP TIME Records”24bit/96kHz-Digitally Remastered盤 made in spainで紙ジャケ仕様です。 オリジナルは、50年代米国のレーベル ”Roulette”で、59年NY録音。 ヴォーカルもストリングスアレンジも青く冷たく冴えています。全般にゆったりしたテンポの楽曲で、クールに歌い上げています。一曲目の出だしには「ハッ」と意表をつかれましたが、何度聴いても、惚れぼれします。 リマスタリングも成功していると思います。最近録音したような音とも錯覚しそうです。 アン・フィリップスさんって、そんなに有名な方ではないと存じます。 フランスのアニー・フィリップさんとは、全く別ですよ。 「オハイオ、ボストンの大学でクラシック畑の音楽修得をしていた」とのこと(一部ライナーノーツより抜粋しました)。 ”Born To Be Blue”は”Mel Torme(メル・トーメ)-B.Wells”の作品との記載があります。 また、入手困難になりそうな素敵で貴重な名作です。出会えて良かった。 ジャズ女性ヴォーカル・ファンにはお薦めです。

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ハドソン川に佇むアン・フィリップスの俯い...

投稿日:2010/02/07 (日)

ハドソン川に佇むアン・フィリップスの俯いた表情がすべてをもの語るこのジャズ・ヴォーカル屈指の名作、その内容を象徴するかのようなタイトル曲“Born to Be Blue”は「ブルーに生まれついて」と訳されるが、私には「ブルーになるべくして生まれてきた」のほうがしっくりくる。 かつて人気俳優Kが飛び降り自殺をはかったとき世間はなぜ?と色めきたったが、私に意外感はなく憐れみとシンパシーを感じたものだった。彼も私と同じだったのだと思った。自殺しようとする者は例外なく孤独である。孤独とは独りでいるときに感じるものではない。独りでいればむしろ孤独を感じずに済む。孤独とは繋がりたい人と繋がれないときに感じるものなのだ。経験した者にしかわからない心情だろう。 この失恋歌集に通低するのはそうした背筋が寒くなるような孤独感である。そんな絶望的な孤独をひんやりとした声で噛みしめるように歌うアン・フィリップスは、まるで胸の奥底に渦巻く彼女自身のやりきれない真情を吐露するかのようで、あまりに切ない。“Lonelyville”冒頭の女性のスクリームも孤独への恐怖を表現していると思えば奇異にも感じない。愛くるしいビヴァリー・ケニーが歌う“There Will Never Be Another You ”やジョニー・ソマーズの可憐な“When Sunny Gets Blue” もいいが、それらの曲もヘレン・メリル似のクールなハスキーヴォイスで切々と歌いあげるアン・フィリップスにかかれば、そこはかとなく漂う大人の女の情感が真に迫る切なさを醸しだしてくる。胸をえぐられるような思いで聴いたのが“Born to Be Blue”、まるで私の経験をなぞるような歌詞に、かつての自分の気持ちを重ねて泣いた。彼女の歌を聴いて初めてこの曲に身につまされるような寂しさを覚えた。そこには真実の人間の哀しみがこもっていた。そしてこの曲が好きになった。“For Heaven’s Sake”(お願いだから)など他の曲も心に染み入る名唱の連続で、アンの品のよい歌声とレトロな伴奏が郷愁を誘う。 先述の俳優Kは己が還るべき場所を家族に見出し、その気持ちを歌にした。「生きろ!」と力強く歌う今の彼は、もう独りではないのだろう。

recorda_me さん | 東京都 | 不明

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