『火の鳥』/大阪市音楽団
1923年創立、日本を代表する吹奏楽団のひとつとして長年親しまれてきた大阪市音楽団。2012年7月から大阪市の市政改革プランに準じて民営化の調整を進め、2014年4月に「一般社団法人 大阪市音楽団」として新たなスタートを切りました。
今作に収録されている第108回定期は新生市音による初めての定期演奏会です。「不死鳥のように未来へ羽ばたくように」との願いを込め、ストラヴィンスキーの『火の鳥』を採りあげられています。お馴染みのリードの『アルメニアン・ダンス』の全曲連続演奏や、吹奏楽コンクールの自由曲として演奏されることも多い割に音源の少ないホルジンガーの『バレエ・サクラ』など、注目曲が並びます。
指揮のシズオ・Z・クワハラは1976年生まれ、10歳で渡米し吹奏楽で高名なイーストマン音楽院で指揮を学びました。現在はオーガスタ交響楽団の音楽監督を務めながら、日米を中心に活躍しています。
楽団員も多く入れ替わりフレッシュな陣容となった大阪市音と、気鋭の指揮者、シズオ・Z・クワハラによる鮮烈な響きをお聞きください。(FONTEC)
【収録情報】
● リード:アルメニアン・ダンス パート1
● リード:アルメニアン・ダンス パート2
● ホルジンガー:バレエ・サクラ
● ストラヴィンスキー/G.M.デューカー編:組曲『火の鳥』1919年版
● ビリク:ブロックM
大阪市音楽団
シズオ・Z・クワハラ(指揮)
録音時期:2014年6月25日
録音場所:大阪フェスティバルホール
録音方式:ステレオ(デジタル/第108回定期演奏会ライヴ)
オーケストラ楽曲を吹奏楽にアレンジすることの是非を問う声が、この種のアルバムが登場すると常にネット上をにぎわす。しかし優れた編曲を高い演奏能力をもつ音楽家たちが奏でればそこに新たな魅力が生まれるのは当然。固定観念に囚われ、聴きもしないで批判するのは愚の骨頂なり。★(榎)(CDジャーナル データベースより)