CD 輸入盤

ポール・トルトゥリエ名演集(10CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
600176
組み枚数
:
10
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ポール・トルトゥリエ名演集(10CD)

ポール・トルトゥリエの演奏は、男性的な太い音と、率直で飾らぬ真摯な表現の中に、深い精神性が湛えられたものと絶賛されていました。
 そのチェロ演奏には、作曲、指揮、そして教育にまで及んだ幅広い音楽との関わりも大きく影響していたと思われ、また、カザルスに私淑してプラド音楽祭にも参加、音楽に精神を呼び戻すという運動を推進してもいました。
 今回、ドイツのメンブランから登場する10枚組ボックスには、トルトゥリエがEMIにおこなった録音を中心に収録しています。
 なぜか第5番が録音されなかったカール・エンゲルとのベートーヴェンのチェロ・ソナタ集や、同じくエンゲルとのブラームスのチェロ・ソナタ集など、トルトゥリエ30代の剛毅な演奏のほか、若き日の録音を中心に集めています。

【プロフィール】
トルトゥリエは、1914年3月21日にパリに誕生。6歳でチェロを習いはじめ、10歳のときにパリ音楽院に入学、16歳でチェロ科を一等賞で卒業し、パリでデビュー・リサイタルを開くほどの早熟の天才でしたが、トルトゥリエは再びパリ音楽院に通い、今度は対位法と作曲を学び、ハーモニーの部門で一等賞を得ます。
 パリ音楽院をあとにしたトルトゥリエは、まずモンテカルロ国立歌劇場管弦楽団の首席奏者に迎えられ、2年後にはボストン交響楽団の首席に転進、第二次世界大戦中はパリ・フィルハーモニー協会管弦楽団の首席をつとめ、終戦後2年間はパリ音楽院管弦楽団の首席奏者として活躍、1947年からはソリストとして演奏活動をおこなうこととなります。  以後、40年以上に渡って世界的な名声を博したトルトゥリエは、演奏理論書のほか、独特の形状のエンドピンまで考案する多才な人でもありました。
 1990年12月18日、トルトゥリエはパリ郊外の音楽学校でチェロを教えていましたが、その際、自室に楽器を取りに行ったときに心臓発作に襲われ、チェロにもたれかかったまま亡くなっているのが発見されたということです。いつもパワフルで気さくだったトルトゥリエを象徴するかのような最期でした。(HMV)

【収録情報】
Disc1
● エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 Op.85
 BBC交響楽団
 マルコム・サージェント(指揮)
 1953年録音(EMI/モノラル)

● ポール・トルトゥリエ:2つのチェロのための二重奏曲「Duos Chameau-Loutres」
 モード・トルトゥリエ(チェロ)
 1958年録音(EMI/モノラル)

Disc2
● R.シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』 Op.35

 ジュスト・カッポーネ(ヴィオラ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ルドルフ・ケンペ(指揮)
 1958年録音(EMI/ステレオ)

Disc3
● ヒンデミット:チェロ協奏曲
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 カレル・アンチェル(指揮)
 1955年録音(Supraphon/モノラル)

● オネゲル:チェロ協奏曲
 フランス国立放送管弦楽団
 ジョルジュ・ツィピーヌ(指揮)
 1957年録音(EMI/モノラル)

Disc4
● ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
● ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番ト長調 Op.5-2

 カール・エンゲル(ピアノ)
 1951年録音(EMI/モノラル)


Disc5
● ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
● ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102

 カール・エンゲル(ピアノ)
 1953年録音(EMI/モノラル)

Disc6
● バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047
 プラド祝祭管弦楽団
 パブロ・カザルス(指揮)
 1950年録音

● バッハ(T.de Harte編):前奏曲変ホ短調
 タッソ・ヤノプーロ(ピアノ)
 1946年録音(EMI/モノラル)

● ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob.VIIb-2
 コンセール・コロンヌ芸術協会
 ジャン・フルネ(指揮)
 1947年録音(EMI/モノラル)

Disc7
● ブラームス:ピアノ四重奏曲第3番ハ短調 Op.60
 マイラ・ヘス(ピアノ)
 ヨゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
 ミルトン・ケイティムス(ヴィオラ)
 1952年録音(SONY/モノラル)

● シューマン:『子供の情景』より「トロイメライ」
 ジョン・ニューマーク(ピアノ)
 1958年録音(EMI/モノラル)

Disc8
● ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
● ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.99

 カール・エンゲル(ピアノ)
 1953年録音(EMI/モノラル)

Disc9
● シューベルト:弦楽五重奏曲ハ長調 D.956

 アイザック・スターン(ヴァイオリン)
 アレグザンダー・シュナイダー(ヴァイオリン)
 ミルトン・ケイティムス(ヴィオラ)
 パブロ・カザルス(チェロ)
 1952年録音(SONY/モノラル)

Disc10
● ラヴェル:ハバネラ形式の小品
● キュイ:オリエンタル
● ショパン:前奏曲 Op.28-4
● クープラン:エアーとシャコンヌ
● パガニーニ:無窮道
● ジャルディーニ:2台のチェロのためのタンブーラン
● ドヴォルザーク:ロンド
● プロコフィエフ:子供のための音楽より『行進曲』
● ニン:グラナディーナ
● サラサーテ:サパテアード
● ポッパー:ガヴォット

 モード・トルトゥリエ(チェロ)
 ジョン・ニューマーク(ピアノ)
 1958年録音(EMI/モノラル)

 ポール・トルトゥリエ(チェロ)

ユーザーレビュー

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トゥルトゥリエの主として50年代の演奏を集...

投稿日:2017/12/20 (水)

トゥルトゥリエの主として50年代の演奏を集めたBOX。基本的にモノーラルで、多くの曲はステレオの再録音があるがケンペとの『ドン・キホーテ』だけはステレオ。ただし、これもオケだけBPOからSKDに換えた新録音がある。時代としては悪くない音がしていて、壮年期に入りかけた頃のトゥルトゥリエの張りのある音による雄渾な名演が聞ける。同じフランス人といってもフルニエのように洒落た演奏ではなくて、もっと質朴で骨太な演奏。彼はバッハ以外では比較的注目度が低い(低過ぎる)と思うが、20世紀最高のチェリストの一人だ。エルガーはデュプレばかりが有名だが、彼女にも全く引けを取らない。『ドン・キホーテ』は新盤の方が(ケンペもオケも)メロウな演奏だったと記憶するが、こちらはずっとダイナミックな演奏だ。ヒンデミットやオネゲルの協奏曲はあまりやられない曲だが、トゥルトゥリエの十八番で、何故か5番の欠けたベートヴェンやブラームスのソナタも、10枚目の小曲集も、つまり大曲も小曲も素晴らしい。プラド音楽祭での豪華メンバーによる二曲の室内楽も名演だが―シューベルトではカザルスのうなり声がふんだんに(?)聞こえる。ただ少しマイクが遠いのか(ワンポイント?)各楽器の音に鮮明さがやや欠けるのが惜しい。旧盤中心ということを分って買うならお買い得。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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