CD

『Le Grand Tango』 櫃本瑠音(チェロ)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COCQ85601
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

次代のクラシックを担う若き異才たちが集結。
濃厚な音と色彩の洪水〜新型「映える」チェリストが描き出す音舞台。


新時代アーティストの「作品1」を生み出すレーベル「オーパス・ワン」。“Opus One”は作品番号「1」を意味する名称を冠し、特定のコンクール歴や活動実績にとらわれることなく、制作ディレクターがそれぞれアーティストを選定。2019年は5人、2020年は3人、2021年は1人の若き異能を輩出し、CDデビュー後はそれぞれが独自の活躍をとげて現在のクラシック界に存在感をしめしています。CDでは過去に邦人作曲家の作品を積極的に世に送り出してきたクラシック・レーベルとしてそれを引き継ぎ、各アルバムに1曲は必ず邦人作品を取り上げています。
 2年振りになる第4期生は、チェリスト櫃本瑠音の1名を選出。現在29歳の櫃本は、パリ地方音楽院を首席で卒業し、パリ・オペラ座管弦楽団のアカデミー生として研鑽を積みました。現代を生きる作曲家の作品を多く選曲し、大胆かつ深みのある豊かな表現力で、聴くものを色彩溢れる舞台に誘います。(メーカー資料より)

【収録情報】
1. アストル・ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
2. ジョヴァンニ・ソッリマ:ラメンタチオ
3. 黛 敏郎:無伴奏チェロのための『BUNRAKU』
4. マーク・サマー:ジュリー・オー
5. マルセル・ルイギ/林そよか編:ラ・ヴィ・アン・ローズ


 櫃本瑠音(チェロ)
 五十嵐薫子(ピアノ:1,4)

 録音時期:2022年11月14,15日
 録音場所:群馬県、高崎芸術劇場音楽ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【櫃本瑠音(ひつもと・るね)】
1993年4月28日生まれ。
10歳よりチェロを始める。
中学3年より佐渡裕とスーパーキッズオーケストラに参加、首席チェロを務める。
第11回泉の森ジュニアチェロコンクール高校生以上の部優勝。第65回全日本学生音楽コンクール高校生部門第3位。第66回全日本学生音楽コンクール大学生部門優勝。第86回日本音楽コンクール チェロ部門 本選入選、岩谷賞受賞。第8回ビバホール チェロコンクール第2位及び聴衆賞。
2013年9月JT期待の音大生によるアフタヌーンコンサートに出演。2014年8月佐渡裕、シエナウインドオーケストラと共演。平成27年度青山財団奨学生。
2018〜2019年度ローム ミュージックファンデーション奨学生。
2021年パリ地方音楽院を首席で卒業。2021年9月よりパリオペラ座管弦楽団のアカデミー生。
これまでにチェロを山岸孝教氏、雨田一孝氏、上村昇氏、マリー・ポール・ミロンヌに師事。
フィリップ・ミュレール氏、ガブリエル・リプキン氏、倉田澄子氏のマスタークラスを受講。(メーカー資料より)

【五十嵐薫子(いがらし・かおるこ)】
2022年ジュネーヴ国際コンクール第3位。日本音楽コンクール第3位併せて最も印象的な演奏に贈られる三宅賞を受賞する他、ピティナピアノコンペティションB級・特級、ショパンコンクールin Asia、日本ショパンコンクール他多数のコンクールで入賞。桐朋学園大学を首席で卒業し、皇居内桃華楽堂での御前演奏会に出演。ソロ演奏だけでなく、室内楽も積極的に行なっており、徳永二男氏や長谷川陽子氏等と共演している。また、チェロ部門ピアノ共演により2020年日本音楽コンクールにて審査員特別賞を受賞。2010年、2014年桐朋学園特別奨学生、2014-2015年明治QOL奨学生、2016年メンデルスゾーンアカデミー(ドイツ)奨学生、2018、2019RMF奨学生等。(メーカー資料より)

内容詳細

新人アーティストを発掘する〈オーパス・ワン〉レーベルから、チェリストの櫃本瑠音による興味深いアルバムが登場。シャンソンを加えた現代作品で構成され、五十嵐との息もぴたりと合い、渾身の演奏を披露している。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

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若きチェリストが、さまざまなチェロの奏法...

投稿日:2023/05/06 (土)

若きチェリストが、さまざまなチェロの奏法を駆使した現代音楽の難曲に挑んだ、燦然と輝く演奏を収めた秀逸な一枚である。 本CDに収録された曲はどれもピツィカートやダブルストップ、グリッサンドなどの奏法が多く登場するが、奏者はそれらをものとも労せず、終始濁りや詰まりのない精緻で柔らかいほどの滑らかな音色でリズミカルに弾き切っている。 ピアソラのグランタンゴから、歯切れよい重音の刻み、グリッサンドに低弦の分厚い音色が心地よく耳に響く。 奏者は全体に慌てずゆったりとしたテンポを貫き、聴き手にこの曲の醍醐味を伝えることに成功している。 ピアノの伴奏も見事にチェロの跳躍に対抗し、スリリングなコントラストを醸しだしている。 ソッリマのラメンタチオは、ハーディーガーディーのような撥弦楽器のもつ独特の響きを、あえてチェロの無伴奏ソロで再現させたかのような民俗音楽風の幻想的で神秘的な曲である。 ときおり奏者の鼻歌を交えながら、重音のトレモロ、ピツィカート、グリッサンドが繰り返し現れ、曲の躍動感を高めている。 ここでもチェリストの終始濁りのない澄み切った音色が素晴らしく前面に出て活かされている。 黛敏郎のBUNRAKUは、三味線、琵琶や筝の演奏を真似たかのようなモチーフが多用される和風の音楽であるが、チェロの無伴奏ソロはフレーズ間に絶妙な間の取り方を貫きながら、これらの多様な奏法を駆使しつつ精緻に奏でる。ときおり朗々と響く息の長い低音のメロディーが浮かび上がる様も見事である。 Julie-O はアメリカのカントリー音楽を彷彿とさせる、どこか哀愁を誘うリズミカルなソロ曲である。 最後のラヴィアンローズは、チェロがテンポを自在に揺らしながら滔々と歌い、ピアノ伴奏がそれに美しく寄り添っている。 収録曲全体を通じて、この若きチェリストの歌い方や間の取り方の絶妙さ、さまざまな奏法を駆使する奏者の極めて高い技術力が驚くほど精緻に録音に反映され、ここにそれぞれの現代音楽が生き生きと美しく再現されている。

今本 秀爾 さん | 大阪府 | 不明

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