シュミット=イッセルシュテット キャピトル録音集
アナログ・マニアが血眼になって探し回っていたLPのCD化!
シュミット=イッセルシュテットのCapitol(ヨーロッパではOdeon)録音。
モーツァルトに心酔していた(彼の博士号論文は「モーツァルトが同時代に与えた諸影響」)シュミット=イッセルシュテットの『アイネ・クライネ』は何も足さず何も引かぬ、古典美の極致と言うべきもので、ハンブルクの弦の美しさも相まって哀しくなるほどの充実感を与えてくれます。ハイドン、シューベルトの古典的な交響曲でも常に音楽的で貴族的な香りを湛えております。若手のピアニストと共演することを好んだベートーヴェンは、ここではブルガリアのヤンコフとスケールの大きな名演を成し遂げ、特別な親しみを覚えていたブラームスでは、ブラームスの街のオーケストラと、このセットでの白眉ともいうべき演奏を繰り広げます。ワーグナーではエーリヒ・レーンとアルトゥール・トレースターに率いられた弦楽セクションと、特に木管(ゲアハルト・オットーのフルート、とりわけルドルフ・イルミッシュのクラリネット!)の美しさが際立っております。残念なことにフンパーディンクの編曲を使用したため「ライン下り」で2分程度のカットがありますが、50年代のドイツの音楽家たちのムジツィーレンはいかにも豊かで深い味わいに満ちております。(キングインターナショナル)
【収録情報】
1. モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジークKV525
2. ハイドン:交響曲第94番『驚愕』
3. シューベルト:交響曲第5番D485
4. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番OP.37
5. ブラームス:交響曲第2番Op.73
6. シューベルト:『ロザムンデ』より間奏曲第1番、第2番、バレエ音楽第1番、第2番
7. ワーグナー:『ニーベルングの指環』より
『ラインの黄金』〜ワルハラへの神々の入場
『ワルキューレ』〜ワルキューレの騎行、魔の炎の音楽
『ジークフリート』〜森のささやき
『神々の黄昏』〜ジークフリートのラインの旅、ジークフリートの葬送行進曲
ヴェンチスラウ・ヤンコフ(ピアノ:4)
北ドイツ放送交響楽団
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)
録音時期:1955年4月13-20日(4,5)、1955年12月7-15日(1,2,3,6,7)