現代ポーランドのピアノ五重奏曲集
現代ポーランドの6人の作曲家によるピアノ五重奏曲を収録した2枚組アルバム。演奏はポーランドを代表するシレジア四重奏団と4名のピアニストが担当。
収録作品の作曲家の顔ぶれは、1970年代後半、音楽祭「Young Musicians to the Young City」に作品を発表、一躍注目を集めた1951年生まれのアレクサンダー・ラソニ[1951-]。作曲家、ピアニスト、室内楽奏者として世界的に著名な1943年生まれのクシシュトフ・メイエル[1943-]。作曲家、ピアニスト、教育者であり、IRCAM の音楽顧問やアメリカ、ヨーロッパ、アジアのいくつかの大学で作曲教師を務める1938年生まれのジグムント・クラウゼ[1938-]。ナディア・ブーランジェに学び、ポーランドの音楽にフランスの美的様式を採り入れた1937年生まれのズビグネフ・バルギェルスキ[1937-]。ポズナン音楽アカデミーで音楽理論と作曲の学位を取得した後、スイスでさらに勉強し、現在はルツェルン大学で講師を務める1963年生まれのベッティーナ・スクルチプチャク[1963-]。カトヴィツェのカロル・シマノフスキ音楽アカデミーで作曲を学び、数多くのコンクールに入賞した1998年生まれのバルトシュ・ヴィトコフスキ[1998-]の6名です。
20世紀後半から21世紀にかけてのポーランド音楽の潮流を窺える興味深いアルバムと言えるでしょう。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
1. ラソニ:室内音楽第1番『Stalowa Wola』(1978)〜ピアノと弦楽四重奏のために
2. メイエル:ピアノ五重奏曲 Op.76(1990-91)
3. クラウゼ:ピアノ五重奏曲(1993)
Disc2
4. バルギェルスキ:Schizophony(2012)〜弦楽四重奏とピアノのために
5. ラソニ:Ananda(2020-21)〜ピアノと弦楽四重奏のために
6. スクルチプチャク:ピアノ五重奏曲(2021)
7. ヴィトコフスキ:ピアノ五重奏曲『Landscape from Harenda』(2023)
シレジア四重奏団
Szymon Krzeszowiec(第1ヴァイオリン:2-7)
Marek Mos(第1ヴァイオリン:1)
Arkadiusz Kubica(第2ヴァイオリン)
Lukasz Syrnicki(ヴィオラ:2-7)
Witold Serafin(ヴィオラ:1)
Piotr Janosik(チェロ:2-7)
Jozef Gomolka(チェロ:1)
エウゲニウシュ・クナピク(ピアノ:1)
ピオトル・サワイチク (ピアノ:2,4,6)
ジグムント・クラウゼ(ピアノ:3)
Tymoteusz Bies(ピアノ:5,7)
録音時期:1982年12月27日(1)、2013年11月3-5日(2)、2023年4月19日(3)、2022年1月11日(4)、2023年10月29日(5)、2023年6月29日(6)、2023年10月30日(7)
録音場所:Concert Hall of the Karol Szymanowski Academy of Music in Katowice
録音方式:ステレオ(デジタル)
世界初録音(5-7)
原盤:NAXOS 8573357(2)