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商品説明
内容詳細
『石垣島からの電話』 文:松永誠剛
石垣島の公設市場の前にひっそりと佇む、日本最南端のジャズ・クラブ「すけあくろ」。
石垣島には今はなきジャズ喫茶「バードランド」を中心に1970年代後半から、ミシェル・ペトルチアーニやアブドゥーラ・イブラヒムなど、世界中から多くのジャズ・ミュージシャンが訪れている。
「すけあくろ」はそんな島の人々の音楽への愛を引き継いでいる空間であり、僕ら音楽家たちにとっては音楽の原点に帰るための“御嶽”のような存在でもある。
“録音を残したい”
2年前に「すけあくろ」のオーナーであり、コントラバス奏者でもある今村光男さんから頂いた⼀本の電話から今回の作品は生まれた。
齋藤悌子さん (旧姓:平良悌子さん) は宮古島に生まれ、高校3年生の時からジャズ・シンガーとしてアメリカ占領下の沖縄で歌い続けてきた。これまでレコーディングは残されていないと云う。
そんな、僕が生まれる前の日本、そして沖縄の“ジャズの物語”を伺っていると、デヴィッド・マシューズのことが浮かび、今回、ピアノをお願いすることにした。
僕が「すけあくろ」で初めて演奏したのはデヴィッドとのトリオだった。86歳のジャズ・シンガーと80歳のピアニスト、沖縄とマンハッタン、1万km以上離れた“⼆つの島“でジャズと共に人生を過ごしてきた二人の対話の記録。
レコーディングの場所は「すけあくろ」 以外には考えられなかった。密閉されたスタジオではなく、この島の湿度も香りも⼀緒に、この島で過ごしてきた楽器たちと共に奏でた音を残したいと思ったからだ。
録音はSHIKIORIの作品や僕が関わるプロジェクトのサウンド・デザインを手掛けてくれているFly sound 福岡功訓さんにお願いし、そして、悌子さんと同じく宮古島出⾝のサックス奏者、池村真理野にも声をかけた。
2022年3月、みんなで石垣島に集合した。パンデミックの影響もあり“石垣島からの電話“から2年の時を経ての出会い。
悌子さんとデヴィッド、二人の会話に通訳は必要なかった。ジャズが二人の言語であり、会話は自然にはずみ、レコーディングは全て1テイクで残された。二人の紡ぐ音を聴いていると讃美歌のように感じる瞬間がある。
音楽、ジャズと共に生きる人生。
コロコロと価値が変わり続ける世界にも変わらない価値のあるものがある。
10月10日に87歳を迎える悌子さんと宮古島での里帰りコンサートでの再演の約束を交わした。
僕らの旅は続く。
(メーカー・インフォメーションより)
収録曲
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01. Danny Boy
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02. My Funny Valentine
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03. Tennessee Waltz
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04. Summertime
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05. On The Sunny Side Of The Street
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06. Maznu Ara
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07. Improvisation
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08. All Blues
ユーザーレビュー
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