パーフェクトワールド 下 集英社文庫

馳星周

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087457247
ISBN 10 : 4087457249
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
追加情報
:
552p;16

内容詳細

沖縄独立へ向け、平良は古謝の立てたクーデター計画実現に必要な同志を集め、すでに軍事訓練を始めていた。一方、大城は犯罪性をますます強めた手法で、現地警察官、政治家やその愛人、平良の恋人すら懐柔し、内偵を進めていた。しかし、返還の裏に巨大利権が蠢いているのを察知し、自らの使命への疑問を強め…。果たして彼らの、そして沖縄の行く末とは。幻のノワール巨編、満を持して書籍化。

【著者紹介】
馳星周 : 1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。96年デビュー作『不夜城』で第18回吉川英治文学新人賞、98年『鎮魂歌』で第51回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第1回大藪春彦賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    上下巻、1,100P弱、一気読みしました。馳星周ワールド炸裂で著者的にはパーフェクトですが、本書の物語の世界は、デストピア的で、全くパーフェクトではありません。沖縄返還前夜で『熱』、『欲』、『性』が妖しく蠢く危険で破滅的な世界でした。この流れが、現在の沖縄でも続いているのかも知れません。【読メエロ部】

  • Tsuyoshi さん

    沖縄独立のために活動する平良を始めとした若者たちの純真さに対し、公安警察官である大城の非情さや悪徳ぶりが際立っており、取り込まれてしまったエスたちの悲惨な末路を含めストーリーに惹かれてしまった。おそらく初読みの作家さんだと思うが他の作品も読んでみたくなった。

  • 巨峰 さん

    一方の主人公大城が悪虐すぎて!!!弥勒世より終わりはすっきりしてるんだけどねえ。でも、この分厚い本を一気読みしました。主人公がプロの矜持を忘れなかったらもっとよい小説になっていたと思います

  • keith さん

    自らの意思で堕ちていく公安の大城。しかし、沖縄は一体誰のものなのだろう。登場人物に誰一人として共感できない。馳星周らしいノワール小説ですがラストがあっけなかった。

  • ふう さん

    やっぱり…とため息と苦笑が出るほどの堕ちっぷり。様々な思いに翻弄される女たちを引きずりこみながら、幻の金と思想を手に入れるために突き進む男たち。そして生き残った人間と死んだ人間の差に思いを巡らせるラスト。下巻のこちらも分厚かったけど一気読み。素直に容赦のない血みどろの馳星周を堪能できてよかった。思えばひたすら静かで変わらない古謝の存在が印象的だったかな。すごーく悪意のある言い方するとこういう人が一番始末が悪い気がする。私もきっと中途半端に影響されて真っすぐ斜めに進んでしまう一人だろうから。

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人物・団体紹介

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馳星周

1965年、北海道生まれ。横浜市立大学卒業。96年『不夜城』でデビュー。翌年に同作で第一八回吉川英治文学新人賞を受賞。98年『鎮魂歌 不夜城2』で第五一回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第一回大藪春彦賞を受賞。2020年『少年と犬』で第一六三回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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