輝ける闇 新潮文庫 改版

開高健

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101128092
ISBN 10 : 410112809X
フォーマット
出版社
発行年月
1982年10月
日本
追加情報
:
16cm,353p

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読書メーターレビュー

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  • tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。 さん

    50年前ベトナム戦争と呼ばれる戦争があった。 Wikiによれば、1965年11月 - 1975年4月30日に及んだ戦いだった。 開高は取材のため南ベトナム政府軍に従軍し激しい戦闘に巻き込まれ奇跡的に生還した体験をベースにこの小説を書いたと言われている。 全ページ今にも張り裂けんばかりの緊張の連続で物語は進行する。 生と死は隣り合わせで存在し誰のための誰による戦いなのか理由は消滅し、孤独・不安・絶望・徒労・虚無・無毛・醜悪が彷徨しこれでもかと咆哮する。

  • ehirano1 さん

    「ベトナム戦記」で書ききれなかったことを本書にしたためたのか、それともその逆なのか定かではありませんが、「輝」と「闇」の対について、「輝の中における闇」なのか「闇の中における輝」なのか、それとも「黒輝りするような闇」なのか。受け取り方がいろいろあって楽しいです。

  • おくちゃん🌸柳緑花紅 さん

    とあるトーク番組で角田光代さんが一番ズルをしていない作品として本作をお薦めの一冊に挙げていたことから、手にした。ベトナムの現地で作者が見たもの、感じたもの、かいだにおい、不安と孤独、そして恐怖と絶望。戦争とは。。。開高健さんにしか書けないそのねっとりとした腐臭は現実のものだった。凄い作品を読んだ。チャンの言葉や思いが痛々しく切ない。けれど響いたこの感じを表現する術が私にはない。

  • まさにい さん

    再読。この本を初めて読んだのは大学生の時であった。その当時の記憶では戦争の悲惨さと何もできない著者の苛立ちが書かれていると思って読んでいた。しかし再読では、南ヴェトナムの腐敗と共産主義の一元的恐怖政治、そして誰のための戦争で、だれが犠牲になるのか、だれの犠牲の上で誰が得をするのか、結局何の意味があったのかなど、混沌とした虚脱感が感じられた。ただ正義を主張できる資格のある戦争はないのだ、ということだけがいえるのだと思う。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    とても骨太な作品。凄いのだけれど、自分の中で上手く消化しきれていないのが悔しい。ベトナム戦争の光と闇。帝国アメリカとベトナムゲリラの戦いという単純な図式でしかベトナム戦争を知らない私にとっては非常にショックな作品。退廃、混沌、市民の怒りと脅え、諦め、そしてねっとりとしたベトナムの空気を圧倒的な表現力で描いている。ベトナムに従軍記者として同行した開高氏だからこそ書けた作品ではないだろうか?ルポルタージュである「ベトナム戦記」も是非読んでみたい。★★★★

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人物・団体紹介

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開高健

1930年大阪府生まれ。大阪市立大を卒業後、壽屋(現・サントリー)宣伝部で活躍しながら執筆活動を開始する。58年「裸の王様」で芥川賞受賞。代表作に長編小説『輝ける闇』(毎日出版文化賞)など。ベトナムの戦場や中国、東欧など世界各地を訪ねてルポ、行動する作家として知られた。89年逝去(本データはこの書籍

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