遠藤周作短篇名作選 講談社文芸文庫

遠藤周作

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062901796
ISBN 10 : 406290179X
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
追加情報
:
384p;16

内容詳細

遠藤周作には、代表的長篇小説が多くあるが、それぞれの長篇には、源泉となる短篇作品がある。遠藤文学の核となる名短篇十二篇と単行本未収録の一篇。遠藤周作の文学・人生・宗教観がすべてわかる短篇集。

【著者紹介】
遠藤周作 : 1923・3・27〜1996・9・29。小説家。東京生まれ。幼年期、満州で育つが、両親の離婚で、神戸に戻る。カトリック信者であった伯母の影響で受洗。慶応大学文学部仏文科卒業後、1950年よりフランス留学。53年2月帰国。この留学時代が作家としての原点となる。55年、「白い人」で芥川賞受賞。主な著書に『海と毒薬』(新潮社文学賞、毎日出版文化賞)、『沈黙』(谷崎潤一郎賞)、『キリストの誕生』(読売文学賞)、『侍』(野間文芸賞)、『深い河』(毎日芸術賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 青乃108号 さん

    俺は文庫の最後に載ってる解説などは読んだ事がなく今回も読まず。遠藤周作は「海と毒薬」たった1冊読んだきりで決して詳しい訳ではないのだけども、確か子供の時分に兄が遠藤の「怪奇小説集」という本を1冊持っていて、こっそり盗み読みしてみたらこれが凄く面白かった記憶があり、これもいけるかも知れん、と思い読んでみたのだ。13編も収録された短編集は遠藤の私小説風味であり、結核で三年入院した話とキリスト教関連の話が複数の短篇で何度も繰り返される事に辟易した。けれども「夫婦の1日」には大変感銘を受けた。これだけで価値あり。

  • Gotoran さん

    遠藤周作の文学・人生・宗教観がすべてわかると云う13編の短編を収録。僅かな不安感から自分の良心を裏切る弱い男、拷問の恐怖に耐えられず転向する切支丹、大病から奇跡的に生還した男と身代わりに息を引き取る九官鳥、捨てられてやせこけた犬の悲しい目,きたなく汚れた稚拙な聖母の絵…。情けなく、うらぶれた弱々しい、しかしどこか懐かしく,親しみがあり,ユーモアさえ感じられる。遠藤周作の代表的長編作品の源泉とも云えるという数々の短編を堪能した。

  • mayumi225 さん

    遠藤周作の心象風景を垣間見ることのできる本。読むのに少し時間がかかったが,その価値があった。遠藤周作の作品では私は「深い河」を偏愛していて,他はそこまで入り込めなかったのだが,この本を読んで,彼が生涯,執拗に書き続けたことが前より分かった気がした。長編が油絵だとしたら,この本はそのための習作スケッチを集めたもので,だからこそ骨格の線がよく見える。繰り返される母・キリスト・自分・動物といった主題の物語も良いが,夫婦を描いた「パロディ」「夫婦の一日」,冒頭の「シラノ・ド・ベルジュラック」もとても印象に残った。

  • kumako さん

    入院中の自分を癒すために買った犀鳥が自分の難しい手術中(成功した)に死ぬ。息子を犠牲にしてまでイエスに生涯を捧げた母が、夫とは別れて最期の時に息子は繁華街で遊んでいて一人で逝く。善(イエス?)に縛られ続けて、それが偽善であることに苦しむ利光。「夫婦の一日」の中に“こんなことをやったって無意味じゃないか。しかしこれが人生だ”とある、信仰も善行も自分を救ってくれない、むしろ苦しめる事もあるのかも知れないけど人はそれを行のは何故なんだろう?

  • あつ子🐈‍⬛ さん

    遠藤作品デビューです。読んでいてどんどん辛くなった。いつか再読したなら、また違った感想を持てるだろうか。人間の許されないほどの弱さと哀しさに胸がつぶれる。

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人物・団体紹介

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遠藤周作

1923年、東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、十二歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒業。50年から53年までフランスに留学。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア小説や歴史小説、戯曲、「狐狸庵もの」と称される軽妙洒脱なエッセイなど、多岐に

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