おまじない ちくま文庫

西加奈子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480437372
ISBN 10 : 4480437371
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
追加情報
:
240p;15

内容詳細

さまざまな人生の転機に思い悩む女性たちに、そっと寄り添ってくれる、珠玉の短編集、いよいよ文庫化! 巻末に長濱ねると著者の特別対談を収録。

【著者紹介】
西加奈子 : 1977年、テヘラン生まれ。2004年、『あおい』でデビュー。07年、『通天閣』で織田作之助賞を、13年、『ふくわらい』で河合隼雄物語賞を、15年、『サラバ!』で直木賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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西加奈子さんの小説は初めて読みました。ど...

投稿日:2021/06/13 (日)

西加奈子さんの小説は初めて読みました。どの短編もサバサバした語りで、語感そのものが面白いなと思いました。悩みを抱えた女性たちに対して、それぞれに救いとなるような人物がいて、その言動に私自身ハッとさせられました。個人的には「いちご」の浮ちゃんが一番好きな登場人物です。巻末の長濱ねるさんとの対談では、長濱さんのいきづらさが語られますが、自分も20代は生きづらかったなと共感しました。それに対する西加奈子さんのアドバイスにも勇気づけられました。

さまざん さん | 埼玉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さてさて さん

    ”言葉”というものは、それを受け取る人によって、さらにはそのタイミングによって同じ言葉でもその意味合いが大きく変化していきます。しかし、大切なのは”言葉”そのものではなくて、動けなくなっている自分自身が、如何に顔を上げて前を向いて歩いて行くかということです。そう、本当に大切なのは決して凝りに凝った”名言”や”格言”などではなく、タイミング、そして、その人にマッチする”言葉”、それが、その人の人生を祝福するものになっていく、『おまじない』になっていくこと。なるほどな、と、納得感がとても感じられた作品でした。

  • hit4papa さん

    先への一歩を踏み出す前に、他者からの何気ない一言で気づきを与えられる女子たちが主役の短編集です。小学生、モデル、キャバ嬢、演劇スタッフ、ハーフの高校生などの大きな波乱のない日常が描かれています。それぞれの、深刻ではないもののつまづいている感は、誰もが共感を覚えることでしょう。タイトルと同名の作品はなく、これはテーマを表しているですね。お気に入りは、帰郷した崖っぷちのモデルと変わらぬ人「いちご」、周囲へ合わせてノリで過ごしキャバ嬢になった女子「あねご」、自分嫌いな小学生と祖父の触れ合い「孫係」です。

  • エドワード さん

    様々な世代の女性の心の内面を描く短編集。おまじないを信じているおばあちゃんが死んだ。「まじないや縁起なんて自分で決めるもんやねん。」というおっさん、西加奈子ワールド全開!祖父母世代と少女の、暖かくて冷めている交流を描く「燃やす」「いちご」「孫係」もいいね。「正直なことと優しいことは別なんだ。」と教えてくれるおじいちゃまを尊敬するよ。ぶっきらぼうな「お笑い担当」の優しさがにじみ出る「あねご」、母親の明確なイメージがつかめないまま、結婚と出産を急ぐ女性の葛藤を描く「マタニティ」も実に現代的で印象に残るね。

  • hitomi.s さん

    読み終わって読メの感想をぼんやりと考えてたらウトウトして昼寝になった。季節はずれの花火大会の会場が目の前なのに、音も花火の匂いもするのに、花火が明るくする空の色もわかるのに、なかなか着かない夢すら見た。私が大切にしているひとつは、何だろ。いまの私が大切にしているひとつ。無くしても歪んでも変幻自在な。自分をしあわせにするのは自分でもあるってことを、おもった。

  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    とても優しい短編集でした。自分の人生で生きづらいと思った時に自分を大切に生きていいんだと 励ましてくれる。自分のことを1番知っているのは 自分なんだから。

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人物・団体紹介

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西加奈子

1977年イラン・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府で育つ。2004年に『あおい』でデビュー。07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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