15秒のターン メディアワークス文庫

紅玉いづき

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784049141641
ISBN 10 : 4049141647
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
追加情報
:
257p;15

内容詳細

「梶くんとは別れようと思う」学園祭の真っ最中、別れを告げようとしている橘ほたると、呼び出された梶くん。彼女と彼の視点が交差する恋の最後の15秒(「15秒のリターン」)。ソシャゲという名の虚無にお金も時間も全てを投じた、チョコとあめめ。1LDKアパートで築いた女二人の確かな絆(「戦場にも朝が来る」)。大切なものを諦めて手放しそうになる時、自分史上最高の「ターン」を決める彼女達の鮮烈で切実な3編と、書き下ろし「この列車は楽園ゆき」「15年目の遠回り」2編収録。

【著者紹介】
紅玉いづき : 石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞“大賞”を受賞しデビュー。逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • よっち さん

    大切なものを諦めて手放しそうになる時、自分史上最高の「ターン」を決める彼女達の鮮烈で切実な3編と、書き下ろし2編を収録した連作短編集。別れを告げようとする少女と呼び出された少年の視点が交差する恋の最後の15秒、浪人生活から現実逃避してWEBマンガを描き続けた少女、1LDKのアパートでソシャゲの虚無にお金も時間も投じた女二人の確かな絆、すぐに涙腺が緩む少年と惰性で生きる少女の出会い、合コンの女王が帰りに喫茶店に寄る意味。意味を見いだせない日々に変化をもたらした、はっとするようなきっかけが印象的な物語でした。

  • huraki さん

    別れを告げようとする恋人同士の彼女と彼の視点と感情の揺らぎを描いた表題作を含む短編集。すれ違う恋、迫りくる受験に試される絆。生きている中で壁にぶつかり苦悩して、ずっと大切にしてきた何かを諦めなければならないような局面や分岐点。その時彼女たちは何を思い行動するのか?痛切でありながら瑞々しい感情と鮮やかな転換がどこまでも眩しく胸に刺さってくる。「この列車は楽園行き」が特に印象的だった。

  • yosa さん

    これは容易に感想呟けないぞと背筋をぴんと張って神妙な面持ちをしてしまうのは、たぶん私が男性であるからという単純な理由が大半を占めている。美しくて脆く、柔らかくて鋭い五つの短編は既読未読ありながらもどれも私には宝石に見えるというのに、捉えようもなく体の柔らかいところに絡みつきながらも薄く儚く溶けてしまう。そんな曖昧な言葉しか出てきませんが胸の内にはもっと荒々しい感想が詰まっていて言語化できないのは性別の問題かなと思えて大変もどかしい。最後の一行の力強さに圧倒され、書き下ろし新作SSで無理矢理蘇生させられた。

  • まっちゃん さん

    久しぶりの紅玉さんの新刊!!「2Bの黒髪」は読んだことがあったけど他は初読み。別れを告げる前後を書いた表題作もだけど、愛とも恋とも言えない「この列車は楽園行き」や1番を目指す女子2人の「戦場にも朝がくる」.15年越しの恋を描く「15年目の遠回り」など、どれもじんわり来る素敵な短編集。紅玉さんの文章はやっぱ暖かくて好き。

  • イシカミハサミ さん

    15周年を記念する作品として こんなにふさわしい短編を書いてきた紅玉さんはすごい。 と、十人並の感想を述べてしまう。 やっぱり歴史を感じてしまうのは、 書き下ろしの2作品の引力がすごいから。 出会いはタイミングと環境ですね。

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人物・団体紹介

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紅玉いづき

1984年生まれ、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。2006年、少女の崩壊と再生を描いた『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞を受賞、07年同作にてデビュー。逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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