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名著の予知能力 幻冬舎新書

秋満吉彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344986916
ISBN 10 : 4344986911
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「100分de名著」(NHK Eテレ)で取り上げる作品を九年にわたり選び続けてきたプロデューサーが最も戦慄を覚えたのは、現代社会のありようを言い当てる「名著の予知能力」。カミュ「ペスト」には、新型コロナで苦しむ「今」があった。ル・ボン「群衆心理」は、対立意見で分断を煽るSNS社会を見通していたかのようだ。ミッチェル「風と共に去りぬ」には、トランプ政権へつながるアメリカの裂け目が見える。名著との格闘から得られる、驚き、興奮、感動。そして人生を変える力。画期的な「名著」の読み方。

目次 : 第1章 それはテロリズムから始まった/ 第2章 名著を人生と接続する/ 第3章 全体主義に抗して/ 第4章 発想の大転換/ 第5章 名著のイメージを刷新する/ 第6章 時代を見つめるレンズの解像度を上げる/ 第7章 メディアの足元を見つめ直す/ 終章 名著の未来

【著者紹介】
秋満吉彦 : 1965年生まれ。大分県中津市出身。熊本大学大学院文学研究科修了後、1990年にNHK入局。ディレクター時代に「BSマンガ夜話」「日曜美術館」等を制作。その後、ドラマ「菜の花ラインに乗りかえて」、「100分de平和論」(第42回放送文化基金賞優秀賞)、「100分deパンデミック論」(第48回放送文化基金賞優秀賞)、「100分deメディア論」(第55回ギャラクシー賞優秀賞)等をプロデュースした。現在、NHKエデュケーショナルで教養番組「100分de名著」のプロデューサーを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    eテレでやっている「100分de名著」のプロデューサーがその時々に話題とした本と登場者の語りから現在の世界でのヒントあるいは参考になるようなことを語ってくれています。いままで読んだことのある本などの内容を違った観点から認識させてくれて非常に参考になりました。伊集院光さんもこのシリーズの本を出されていますが、最初のほうでこの本でシェイクスピアの「ハムレット」についてのクローディアスの言葉の解釈で専門家をびっくりさせたことが掲載されています。

  • tamami

    名著、名著のオンパレードで些か気恥ずかしい、などと書くと叱られてしまうだろうか。NHKEテレ「100分で名著」のプロデューサーによる、番組で取り上げられる「名著」がなぜこのタイミングで、この講師によって紹介されるに至ったか、そしてその「名著」が「名著」たる所以が語られる。番組中どの回も「名著」に出会え、既成の見方が根底から揺すぶられ、未来から私に向かって降りてくる、そんな本との出会いに溢れている。本書を読みながら、「名著」とはあくまで当人にとって、その時の状況が作り出していくものではないか、と思うに至る。

  • みこ

    NHKEテレ「100分で名著」のプロデューサーによる番組制作秘話を通じて過去の作家が現代に鳴らした警鐘を紹介している。コロナ禍で話題になったカミュの「ペスト」をはじめとして言えることだが、何も彼らは未来の私たちに向けて警鐘を鳴らしたわけではなく、あくまで当時の世相に対する危機感を文章に乗せたのだと思う。そういう意味では人類はあまり進化していないのかもしれない。一方で「赤毛のアン」や「ピノキオ」のように自分でも読んだ気になっている作品も興味深く紹介しているので、これ一冊で読みたい本はかなり増えた。

  • 緋莢

    著者はEテレで放送中の「100分 de 名著」のプロデューサー。タイトルに入っている予知能力”については 著者も「はじめに」で、<予知しているかのように見えるのは、先人たちが自らの直観を研ぎ澄まし、人間や社会の本質をつかみとろうとあがき続けたからこそ、獲得できた普遍性があるからだ。そして、人間の本質は、時代が流れても全く変わっていない。普遍性を獲得した名著は、繰り返される人間の愚かさや過ち、蛮行、憎悪のうねり、社会の歪みを炙り出してくれるのだ>(続く

  • nukowan

    「100分de名著」のプロデューサーが書いた本の告知記事でハムレットの新解釈が生まれた瞬間の話を見たので気になって借りてきて読んだ。100分〜は録画しておいて見たり見なかったり。本で早々に伊集院さんの該当記事のパートがあり、あとはほぼ流し読みになりました。記事だけで満足してて良かったかも。それでもパラパラとどういう考えの人があの番組を作っているのかが垣間見れて良かったです。ハイジの原作は読んでみたくなりました。

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