感動する、を考える

相良敦子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784862659583
ISBN 10 : 4862659586
フォーマット
出版社
発行年月
2022年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
222p;19

内容詳細

NHK朝ドラ脚本家の斬新な「感動」論!!

目次 : 1 私の場合(サムライとミュージカル/ 『フランダースの犬』 ほか)/ 2 感動とは、個人的な体験である(「驚き」「達成」「充足」「回帰」/ シルクロードの旅 ほか)/ 3 カタルシスというもの(作為的なカタルシス/ 主観と客観)/ 4 往年の名作たちからみる、カタルシス(『ニュー・シネマ・パラダイス』/ 『幸福の黄色いハンカチ』 ほか)/ 5 「知っている」ということ(心のベースとしての「知っている」/ 『友だちのうちはどこ?』 ほか)

【著者紹介】
相良敦子 : 1959年生まれ。脚本家・作家。学習院大学文学部史学科卒業。制作現場を経て、NHKの脚本懸賞入賞を機にデビュー。以後、テレビドラマを中心に、ラジオ、映画、舞台、小説、絵本と、幅広いジャンルで執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    私は最近、「感動」という言葉が苦手になっている。一つは、五輪でメディアが垂れ流すこの言葉の氾濫に辟易としたこと、もう一つは、自分たちの演奏会に来てくれる友人たちが発する「感動したよ」という言葉の空虚さ…。脚本家の著者が、家族や映画などを振り返りながら感動について考えるユニークな一冊。感情が、何かのきっかけで浄化されて感動へと昇華する。その感動の背を押す原動力が「知っている」ことだと言う。感動を安易に捉える風潮の中だからこそ、「感動とは、若干手間もかかるものかもしれませんね」という著者の言葉が重く響く。

  • スリカータ さん

    感動した、という言葉は頻繁使われる。感動するとはどういうことか、著者の幼少期の体験やご両親の生き様などから遡って考える。確かに、自分が体験して強烈に印象に残っていることをなぞる様なもの(作品)に出会うと、私は激しく心を揺さぶられる=感動すると以前から感じていた。自然現象や風景の美しさはこの限りにあらず、無条件なんですよね。だから、飽きることがない。

  • izw さん

    ドラマの脚本を中心に300本を超える台本を書き続けてきた著者が、自分の家族との体験、見た映画、スポーツ、脚本を書く経験を基にして、「人間が感動する」とは何か、なぜ感動するのかを考察している。自分体験で感動したこと、自分は感動しないのに他人が感動したことを語り、それはどうして感動したのかを考察している。「驚き」「達成」「充足」「回帰」が感動を呼ぶが、その前提として「知っている」ことが必要、人間の有限性が前提となっている。それで星空、日の出など自然の無限性にも感動する、と感動について考える旅を一緒に楽しんだ。

  • Haruki さん

    TV脚本家の著者が、自身の人生での経験、今まで見た映画やドラマの中で出会った感動について、作る立場の視点も含め、その要素や条件への思いを巡らせる。「驚き」「達成」「充足」「回帰」「共感」「(フラストレーションからの)解決」「カタルシス(浄化)」「振り子の原理(感情の揺れ幅が大きければ大きいほど大きな感動になる)」「(対象となる感情を)知っていること」「生の有限性」「圧倒的なXX(自分を超越する体験)」などがその要素だろう。とても平易で情景的な文体で書かれており講演が元材料とはいえ、力量を垣間見る。

  • skr-shower さん

    初読み。いつからかスポーツ選手が発する「感動を与えたい」に、お前に求めてないよと思っていた。桜吹雪や満月・晴れた日の富士山を見て、心が動くさまと違い過ぎて不快だった。ワンフレーズで言動を表現せず胸中を掘り下げる、心のうちを振り返るのは大切だ。脚本家と言う観客目線での心の動きを整理した講演に加筆。

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