回思九十年 平凡社ライブラリー

白川静

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582767322
ISBN 10 : 458276732X
フォーマット
出版社
発行年月
2011年03月
日本
追加情報
:
439p;16

内容詳細

自らの生い立ちと学問を綴った「私の履歴書」と、宮城谷昌光、白井晟一、今井凌雪、谷川健一、石牟礼道子ら各氏との時空を逍遙遊する11の対話。90歳を記念して刊行された魅力あふれる1冊。

【著者紹介】
白川静 : 1910年福井県生まれ。立命館大学法文学部卒業。立命館大学名誉教授。2004年文化勲章受章、2006年10月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ひよピパパ さん

    漢字学の泰斗・白川静の凄さと魅力を伝えてくれる一書。日経新聞に連載された「私の履歴書」を収録する他、作家、書家、評論家との対談を収める。そこから、その学識の深さと広さがひしひしと伝わってくる。その学問の根本に『詩経』と『万葉集』との比較文化論的研究があったことを知ることができ意義深い読書となった。対談では宮城谷昌光氏との対談が互いへのリスペクト感が出ていて最もいい。深く、そしてさらに深く研究し続ける学究者の熱い心意気を感じた。

  • roughfractus02 さん

    日経「私の履歴書」と対談鼎談を含む本書は「回想」ではなく「回思」と題される。この「田」は頭蓋骨を上から見た形からきており、心臓の形である「心」と合わさった「思」を著者は「心に思いなやむ」と解する(『文字逍遥』)。著者の「履歴」を基点に「思いなやむ」過程を「回」る本書は、「東洋」を「思」う著者に、戦中戦後の政治「思」想が左右に揺れ動く中で様々な非難を浴びながらも「孤絶」を保ち、芸(学芸)だけでなく世俗にも「遊」んだ様を語らせる。画自身に意味を見出すその異邦人的な知覚は、一字一字書き写す修練で得られたようだ。

  • mikio さん

    グローバルなものはそれぞれの地域性が確立された上で、お互いの理解の上に一種の通時性、時代的な共通の理解というものが生まれて、初めてグローバルである。/歴史は決してグローバルにならない。ただ通時性という同時代性において共通するということはありうるが、歴史的なものが共通になったりすることは決してないのです。(P428)

  • BIN さん

    白川静さんの自伝と著名人との対談集。自伝では恩師のことや一般向けの字書作りへの想いについて書かれてます。一般向けとは言え、ちょっとお高いのでなかなか手が出しにくいですが。元の字の意味を壊してしまった新字体への改定に批判してしまうのはよくわかりました。宮城谷さんとの対談は両者ともよく喋っており、他の対談に比べると(笑)が多い。白川さんへのリスペクト感がよく表現されてます。ないと思いますが、これ以上漢字を壊さないでほしいところです。

  • 3247 さん

    漢字の起源から古代史と古代社会ならびに漢字の成り立ちを解き明かした碩学の人にして文字学の巨人、白川静の自伝と対談集。日経新聞連載の「私の履歴書」は生涯の回想で、青年期に「詩経」と「万葉集」を比較文学するという気宇壮大な試みと、それを実直に考究していく学問的姿勢がその華飾ない文体から伺える。対談では幾つかの文字の起源と意味の説明しているが瞠目させられる。また一貫して現代の漢字制限に警鐘を鳴らしており、「古典を廃するということは、源泉が枯れるということである」と国語教育にも釘を刺している。

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白川静

1910年福井県生まれ。立命館大学法文学部卒業。立命館大学名誉教授。2004年文化勲章受章。2006年10月没

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