甲斐説宗の音楽 Music by Sesshu Kai
1978年に39歳の短い生涯を閉じた甲斐説宗。作品集CDが、人生とほぼ同じ年月を経た没後38年の今年、ようやく陽の目を見ることになりました。
ベルリン留学時代より本格的に作品を発表し、ほぼ10年間という短い活動の後に迎えた早過ぎる晩年。寡作であった彼は、一切の無駄を削ぎ落した音を刻む作風を確立し、今日では既に伝説的な存在です。
本CDは、没後20年・30年に行われたコンサートのライヴ録音、実弟である甲斐道雄による入魂のフルート、そして愛娘 甲斐史子による新録音という画期的な演奏を収録しています。
「日本の作曲家は武満だけではない」と称された甲斐説宗の音楽。新たな歴史は、ここから始まります。(メーカー資料より)
【収録情報】
甲斐説宗(1938-1978):
● ヴァイオリンとピアノのための音楽 '67 (1967/74)
ROSCO:甲斐史子(ヴァイオリン)
大須賀かおり(ピアノ)
● 4人のフルート奏者と1人の打楽器奏者のための音楽 (1972-73)
川島素晴(指揮)
木ノ脇道元、斎藤和志、多久潤一朗、古田土明歌(フルート)
神田佳子(打楽器)
● フルート・ソロのための音楽(1975-76)
甲斐道雄(フルート)
3人のマリンバ奏者のための音楽(1975-77)
3マリンバ:菅原淳、岡田眞理子、種谷睦子(マリンバ)
アナラポスのためのインターアクティヴィティ(1977)
鈴木昭男(スタンド型アナラポス・スネアドラム)
● 5人の奏者のための音楽 '77(1977-78)
小泉浩(フルート)
十亀正司(クラリネット)
山口恭範(打楽器)
篠ア史子(ハープ)
高橋アキ(ピアノ)
● ヴァイオリンとピアノのための音楽II (1978)
ROSCO:甲斐史子(ヴァイオリン)
大須賀かおり(ピアノ)
わずか39歳で亡くなった甲斐説宗(1938〜78)の作品集(ライヴ録音)。70年代当時の最先端の音楽の流れを踏まえながら、筆圧の高い音楽が紡ぎだされている。室内楽ばかりだが、斬新な奏法や奇抜なフレーズ、そして巧みな構成法など、超絶な演奏とともに甲斐の音楽の特性を再認識できる内容になっている。(弘)(CDジャーナル データベースより)