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台湾生まれ日本語育ち 白水uブックス

温又柔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560721339
ISBN 10 : 4560721335
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

3歳の時に東京に移住した台湾人作家が、台湾語・中国語・日本語の三つの母語の狭間で揺れ、惑いながら、自身のルーツを探った感動の軌跡。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作に、刊行後の出来事について綴った3篇を加えた、待望の増補版。

目次 : わたしのニホン語事始め/ なつかしさよ、こんにちは/ ピンイン様の逆襲/ 眠る中国語/ ママ語の正体/ 南方訛り/ ペーパーガイジン/ 「投票」したい/ 台湾総統選挙を控えて/ 台湾総統選挙の日〔ほか〕

【著者紹介】
温又柔著 : 作家。1980年、台湾・台北市生まれ。3歳の時に家族と東京に移住し、台湾語混じりの中国語を話す両親のもとで育つ。2006年、法政大学大学院・国際文化専攻修士課程修了。09年、「好去好来歌」ですばる文学賞佳作を受賞しデビュー。16年、『台湾生まれ 日本語育ち』で第64回日本エッセイスト・クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • shoko

    台湾で生まれ、日本語で育った著者の、アイデンティティを巡るエッセイ。「自分たちは台湾人だけど、娘たちは日本人。それが誇らしい」という、大きく構えたご両親のおおらかさがとっても素敵で、境界を生きる自己の存在を自己肯定的に語る文章が嬉しくて、琴線に触れるものがあり、涙を浮かべながら読んだ。/アイデンティティの話なので家族の話も多く、それを通して台湾の歴史にも触れることができた。土着の台湾語と別に、日本統治時代に日本語を学んだ祖母、中華民国設立後に中国語を学んだ母。台湾の多様な言語風景が伝わってくる。

  • さとうしん

    日本語・台湾語・中国語、日本・台湾・中国、台湾に生まれて長年日本で生活する著者の「母国語」あるいは「母国」への戸惑いと葛藤を綴る。アメリカ生まれの日本人である私の甥っ子も、日本語と英語との狭間で戸惑い、困惑することになるのだろうか。著者が日本語・台湾語・中国語の混在する「ママ語」を長年かけて肯定するに至った過程が有意思。

  • モリータ

    ◆著者は1980年、台湾生の作家。3歳で家族と東京に移住、台湾語混じりの中国を話す両親のもとで育つ。06年、法政大学大学院修了。◆本書は白水社ウェブサイトに2011年9月〜15年5月「失われた母国語≠求めて」として連載、加筆修正して単行本2016年白水社刊。以降の出来事(台湾総統選投票、エッセイスト・クラブ賞受賞、繁体字中国語版出版)を記した三篇を収録して本書2018年刊。◆教材探しの一環。「母語」や「母国語」を考えるのに読ませてみたいが、日中台の近代史を踏まえないと(一年生にも留学生にも)難しい。

  • 三色かじ香

    ママ語を話す親の元に育ったの、うらやましいわあ。純粋な台湾人でも、台湾の言葉と中国語をまぜこぜで話す、というのは興味深いと思いました。そういう言語感覚を、感覚的に理解してみたいです。

  • hiroizm

    日本育ちの台湾人で日本語作家になった著者のルーツとアイデンティティをめぐるエッセイ。実はタイトルだけ見て衝動買いしたんだけど、この作家の半生だけでなく、台湾の歴史や政治的な立場、台湾の人々の境遇、いろいろ垣間見えて、アジア史や文学に興味がある自分には極めてお得な一冊。「台湾海峡1949」や戦前の台湾人作家とか新たな課題も発見。この著者の小説も読みたくなった。

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