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ラ-マ-ヤナ 下 インド古典物語

河田清史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784476010022
ISBN 10 : 4476010024
Format
Books
Publisher
Release Date
June/1986
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かごむし

    上巻は古代インド人と現代人の発想のズレも含めて面白く読んだのだが、下巻は読むのが苦痛なほどつまらなかった。主人公とヒロインが何もしなくても皆から慕われるのが意味不明だし、戦いのシーンも必殺〇〇の矢!みたいな謎のアイテムが出てくるだけでなんの感興もわかないし、緊急事態なのに年単位で時が過ぎたり時間軸も変だった。人気コミックの2番煎じみたいな内容だった。一つだけ。物語の真の主役とも言えるハニュマーンという猿は、すばしこくておっちょこちょいで読んでいて楽しかった。この猿は「西遊記」の孫悟空のモデルとも言われる。

  • 梟をめぐる読書

    魔王ラーバナの手に堕ちた悲劇のヒロイン・シータの身柄と世界の和平を巡ってラーマ連合軍との間に大激戦が繰り広げられる。相変わらずの熱い王道展開。「目には見えぬ死の矢」を詠唱して放ちまくるインドラジットさんのチートさとか、戦場からエベレストの峰までパシらされるハニュマーンの不憫さとか。いかにも神話らしいスケール感に、最後まで楽しめた。魔王の手に堕ちていた間の「潔白の証明」だとかでシータが火の輪くぐりをさせられるラストには驚かされたが、この辺りの女性に求められる倫理観は現在でもそれほど変わっていないのでは。

  • Sakie

    あっという間に読み終えてしまった。ラーマ王子は無事シータ姫と相まみえ、国へ戻り、正しく治めました。おしまい。バールミキがその顛末をラーマの息子たちに伝え、語り継いだ。という形になっている。ラーマの治世は千年続いた。ラーマはヴィシュヌ神の生まれ変わりだからね。でもヒンドゥー教の神話じゃなくて"叙事詩"で、お話だけど、ラーマが大縦断したアヨージャからセイロン島まで、実在の地名がわかっていて、史跡があったりする。ラーマの名を取った地名や廟がある。少なくとも紀元前2世紀から語り継がれる物語。スケールがでかすぎる。

  • たみ

    「ラクシマナよ、鳥はつめたい雨のしずくにぬれているが、こえたかく歌をうたっているではないか。とおいかなたの雷のつぶやきも、いまはせみのひびきわたるうなりや、かえるのいきいきした鳴きごえに消されてしまっているではないか。ああ、また雨がふってくる。雲は天の高い砦までもおそうことだろう。東、西、南、北、四方八方のごとく、雨の絃をかきならすハープのようだ。いまこそ、まさに雨の季節なのだ」 雨季の黙想p53、苦しみに耐え新しい力を手に入れるシーン、雨も良いもんですなァ。

  • 活字スキー

    下巻では、ランカ島に潜入したハニュマーンがシータを発見し、島への進軍を開始。ラーバナ率いるランカ勢との戦いは壮絶といえば壮絶なんだけど、やっぱり現代人の常識からするとトンデモが多い。とりあえずやたら弓矢を連射し、それがミサイルのように飛び回って敵を薙ぎ払う。主人公ラーマやラスボスのラーバナは言うまでもなく、主要な登場人物はだいたい神の生まれ変わりとか神の眷属とかなので、基本パラメータはほぼカンストしてるのだと思う。なので、運命を左右するのは神話世界のルール⋯⋯すなわち「約束」と「祈り/呪い」だ。

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