源氏供養 下 中公文庫

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122074743
ISBN 10 : 4122074746
フォーマット
出版社
発行年月
2024年01月
日本
追加情報
:
424p;16

内容詳細

女性は御簾に隠れるべき存在だった時代、紫の上は軽やかに駆ける少女として描かれた。作家が物語に託した革新的なアンチテーゼは、一千年後の読者である我々にも届いている。現代の作家・橋本治が書き手の孤独と希望に寄り添いつつ、世紀の長篇を読み解く。座談会「物語の論理・“性”の論理」後篇収録。

目次 : 自立する女と、国を作ってしまった女/ 逃れ去る女達/ 浮舟の拒絶/ 「理想」の中に眠るもの/ 明石の一族の物語/ 凍える冬の住吉大社で―/ つれない父―光源氏と少年夕霧/ 女にして可愛がってみたい―光源氏と青年夕霧/ ただ一人許してしまった相手/ 不思議な養父と玉鬘/ 華麗なる女遍歴の「実情」/ 妖しい父親/ 異母弟・螢兵部卿の宮と光源氏/ 恋という“手続き”/ 三角関係の謎/ 孤独な男の孤独/ それは孤独から始まった/ フェミニストでなければよかった…/ 朝顔の姫君のこと/ もしも、源氏物語を男が書いたのだとしたら…〔ほか〕

【著者紹介】
橋本治 : 1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。他に『巡礼』『橋』『リア家の人々』等、著書多数。19年1月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    源氏物語に対する語りが熱いです。ジェンダー関連なのか、男性が源氏物語への思い入れを語れば語るほど違和感を感じてしまいました。それでも男性から見た女性心理は支離滅裂であれど、橋本氏の訳した源氏物語をまた読みたいと思ってしまうのでした。

  • LUNE MER さん

    源氏物語を読む上で現代感覚とは異なることを理解しておかねばならない「美しさ」「愛」の意味について論じている部分が興味深い。ジェンダー論に照らして考えてしまうと滅茶苦茶な部分はもちろんあるのだけれど。この手の書を読むとまた読みたくなってしまう源氏物語の吸引力もまた凄い。

  • 眉毛ごもら さん

    著者の源氏の君に対する男君の熱い想いが語られていたのであ…はい…ってなりましたね。そこのインパクトが強すぎて玉鬘とか紫の上とか浮舟とか私の脳内から飛んでいったわ。私があさきゆめみしや各種訳本読んだ時の腐女子思考に行くの頭中将と小君ぐらいだったから、桐壺帝、朱雀帝、冷泉帝の近親者とのアレヤコレヤは想定外。親族間の親愛だと思ってたし今後もそう思って生きていきます。玉鬘で男たちを弄んでからかおうとしたら玉鬘可愛すぎて血迷ったは同意するけどそこにBL成分はなかったと思うがそういう二次創作としては読んでも良いかも。

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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