浄瑠璃を読もう

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784104061136
ISBN 10 : 4104061131
フォーマット
出版社
発行年月
2012年07月
日本
追加情報
:
444p;20

内容詳細

わたしたちの心の原型も、小説の源流も、みんな浄瑠璃の中にある。最高の案内人と精読する読み逃せない8作品。

目次 : 『仮名手本忠臣蔵』と参加への欲望/ 『義経千本桜』と歴史を我等に/ 『菅原伝授手習鑑』と躍動する現実/ 『本朝廿四孝』の「だったらなにも考えない」/ 『ひらかな盛衰記』のひらがな的世界/ 『国性爺合戦』と直進する近松門左衛門/ これはもう「文学」でしかない『冥途の飛脚』/ 『妹背山婦女庭訓』と時代の転回点

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はちてん さん

    人形浄瑠璃、文楽は芸であって読むものではなく(舞台)見るものという大前提があると思う。思うけれど、ある程度の知識がないと楽しみが薄れるかもしれない。そういう意味で、橋本治の解説は解りやすいし深い。昔は芸の側に『形』があるように見る側にも『ご存知の…』があったのだと思う。 他に浄瑠璃解説本「浄瑠璃素人講釈」「文楽の研究」などが面白い。

  • たま さん

    仮名手本忠臣蔵、義経千本桜、菅原伝授手習鑑、本朝廿四孝、ひらかな盛衰記、国姓爺合戦、冥途の飛脚、妹背山婦女庭訓をひたすら読み、情理を解き明かす。最初の3編は大変面白く、一見荒唐無稽な筋立ての一貫性に感心したが、本朝、ひらかな、国姓爺、妹背山は浄瑠璃の爛熟期なのか、荒唐無稽が過ぎてついていけない…それでも各作品の全体像が分かる便利な本だと思う。時代浄瑠璃は「歴史という固定された額縁の中に『江戸時代人流のドラマ』を嵌め込む」もの、それに対し世話物の『冥途の飛脚』はレアリスムという見方が印象に残った。

  • 昭和っ子 さん

    人形浄瑠璃を貫く価値観は「人に聡くあれ」という事。今と違い情報量の少ない中で、自分に関わる人の情報の断片を耳にしただけで「核心」にピンとくる様、自分の経験を洗い直して情報分析を可能にしておく。その状況認識において決断しても事態が打開されない時は、ひとり「覚悟」を決める。だから「人形浄瑠璃の悲劇は唐突にやってくる」。その様が「まず決断、覚悟。そうすれば説明は後からついて来る(はず)」と短絡して近代日本人のアイデンティティとなり、軍国主義の総力戦へ突き進んでしまった理由なのでは、と明言してあり、心惹かれた。

  • びぃごろ さん

    三代浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」「義経千本桜」「菅原伝授手習鑑」違う角度からの解説が面白い。  中国の廿四孝は子どもに自虐をすすめる無茶なもの…「本朝廿四孝」  源平合戦がシンデレラ姫の話になっている「ひらかな盛衰記」  近松の時代物「国性爺合戦」は中国人とのハーフが主人公。  近松の世話物「冥途の飛脚」父親が再婚し家に居づらくなった地方の若者が、都会でビジネスマンになったもののキャバクラ通いでお金が無くなる話。  「妹背山婦女庭訓」有名な道行恋苧環の段は歌舞伎で見た。著者が眠ったという山の段を見たい。

  • Francis さん

    猫町倶楽部藝術部の7月の課題本。橋本治さんを読むのがこれが初めて。しかしこの本を読んで浄瑠璃をもっと知りたくなる人っているのかなあ…。どう読んでも「上から目線」で「浄瑠璃なるものは日本の古典と言われてるが、実はこんなにしょうもないものなんだよ〜」と言ってるだけのようにしか思えない。橋本さんは桃尻訳枕草子を書いたように日本文学のお約束事を木端微塵にして「見てはいけない真実」を容赦なく書く人らしい。この本もそういう姿勢で書いてしまったのではないかと邪推したのだが果たしてどうなんだろうか。

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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