バカになったか、日本人

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087807455
ISBN 10 : 4087807452
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
追加情報
:
239p;19

内容詳細

“議論の仕方”を忘れた、1億3000万人のために。

説明できない総理大臣、
進まない復興と原発再稼働、
増税先送りと強引な解散総選挙……
身のまわりの「なんかヘンだな」について、
なぜ私たちは、まともに議論をしなくなったのか?
縦横無尽な創作を続ける著者が示す、ちょっと辛口な処方箋

【本書で取り上げられているテーマ】
・アベノミクス効果はなぜ実感できないのか?
・原発再稼働の是非と“初めに結論ありき”な議論
・島田紳助の引退と“おバカブーム”の功罪
・新聞記事の“むずかしさ”と日本人の“理解力”の話
・集団的自衛権の意味がイマイチよくわからないワケ
・憲法改正の議論には“無関心”でいるほうがいい!?
・被災地の復興がなかなか進まない本当の理由   など

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    病気と闘うのは医者の仕事で、患者のするべきことは、医者の言うことを聞いているだけ(18頁)。患者本位でお願いしたい。当事者主権(上野千鶴子)だから。最早、日本の文化に中心はない。どこへ行っても似たりよったり。ローカリティなし(30頁)。地方再生などは戦後日本社会のあり方を引っ繰り返すことをしなければ出来ない(37頁)。上の連中ときたら、慎重曖昧でよく分からない言い方ばかり(78頁)。東大法学部卒は、自分の意見を絶対に変えない(86頁)。

  • 金平糖 さん

    バカになったんだろう。最早経済成長なんてありえないのに恥ずい名のアベノミクスに一票を投じ原発問題も特定秘密保護法も集団的自衛権も自分には関係ないと思っている。【日本は「初めに結論ありき」の国だから、東大出のゆるがない官僚が「こうだ」と決めてしまった以上、いずれ「再稼働」ということを明白に言ってくる】結論に到達する為に【やたらの議論を出させて問題を拡散させ、賛成か反対の二択に絞る。やたらの議論を続出させ、問題の焦点をぼかし、その結果、二者択一に持ち込むーそして"ああ、ひと段落ついた"と思って忘れてしまう】

  • さぜん さん

    闘病中でありながらも頭はクリアなんだなあ。震災後の日本を橋本さんらしく語る。「日本人はどうにもならないことを「無常」という言葉で処理してきた。何も救わないが「悲しみ」を外に出してくれる」にはいたく共感。原発についても「初めに結論ありき」で進んでいる現状に不安を感じる。日本の政治、経済がもはや末期であることは「資本主義の終焉と歴史の危機」でも論じられている。地方再生がないゆえ震災復興も難しい。ではどうするのか?どこに向かうのか?ラストの一文「次の世代に伝えることを放棄してはいけないのだ」が心に残る。

  • ヨーイチ さん

    所用で久しぶりの東京。住所を秋田に移して二年近い。いよいよ離京となり、車中読書本を購うため浜松町の本屋さんへ。平積みで目立ったので即購入。理由は作者と題名。新刊を買うのは本当に久しぶり。題名通り「ばかにはなったなぁ」と思っていたので少し溜飲が下がる。橋本治は信頼している書き手なので、「さて、どんなことを教えて呉れるのかなあ」という感じ。中身は大震災以降の雑文をテーマに沿って並べ解説を加えて再構成したものでした。続く

  • AICHAN さん

    図書館本。東日本大震災「無用な不安はおやめなさい」。「なんじゃこれ?」と思う。でも、読んでいくと結構まともなことを言っていると気付く。集団的自衛権「日本はいったいどこへ行って戦争したいのだろう」。原発問題「ただ湯を沸かすのにこんな危険な原子力を使ってたんだ」。憲法改正議論「そんな議論しない方がいい」。自民党の改正憲法案では国民の基本的人権が全文削除されている。政府を縛るべき憲法が国民を縛るものになる。「なんでそんなことをしなきゃいけないのか分からない」という頑固でバカな姿勢を貫け…。ふーむ。

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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