舞姫・うたかたの記 角川文庫

森鴎外

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041008430
ISBN 10 : 4041008433
フォーマット
出版社
発行年月
2013年05月
日本
追加情報
:
224p;15

内容詳細

幼いころから優秀で、勤める省庁から洋行を命じられた太田豊太郎は、数年後、孤独感にさいなまれ、ふとしたきっかけで美貌の舞姫エリスと激しい恋に落ちた。すべてを投げだし恋に生きようとする豊太郎に、友人の相澤は、手を尽くして帰国をすすめるが…。19世紀末のベルリンを舞台に繰り広げられる、激しくも哀しい青春を描いた「舞姫」ほか、「うたかたの記」「文づかい」「普請中」、そして翻訳「ふた夜」を収録。

【著者紹介】
森鴎外 : 1862年、島根生まれ。本名、森林太郎。81年に東大医学部を卒業、陸軍軍医となる。4年間のドイツ留学を経て、軍医としての職務のかたわらで「舞姫」「うたかたの記」などを執筆。「即興詩人」や「ファウスト」の翻訳、「阿部一族」「山椒大夫」などの歴史小説等、幾多の名作を世に残した。1922年、文京区千駄木の自宅で萎縮腎と結核のため永眠。洋学・漢学の知識が深く、広く芸術にも親しんだ超人的教養人であった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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森鴎外と聞くと偉大なる文豪のイメージが強...

投稿日:2021/07/29 (木)

森鴎外と聞くと偉大なる文豪のイメージが強すぎてちょっととっつきにくい印象ですが、本作を紐解いてみると意外とダメダメ(ごめんなさい!)な一面が垣間見えて、一気に親近感がわきます。

luna さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • molysk さん

    将来を嘱望された若き官僚、太田豊太郎が、洋行先のベルリンで出会った、美しき舞姫エリス。愛するエリスとともに異国の地に骨を埋めるのか、自らの栄達のために一人日本へと帰るのか。豊太郎の心は千々に乱れて――。初期三部作「舞姫」「うたかたの記」「文づかい」で、鴎外は自らのドイツ留学で感じた欧州の情緒を、洗練された硬質な文体で描き出す。陸軍の軍医であり、浪漫主義と親しむ文筆家でもあった鴎外。戦闘で傷ついた人の命をあずかる過酷な現実には、美しいものを心の赴くままに追い求める幻想が、必要だったのかもしれない。

  • 佐島楓 さん

    「舞姫」のみ再読。エリスと赤ちゃんと自分のキャリアを天秤にかけ、キャリアを選んでしまっているところに鴎外の非情さを感じてならない。

  • Nyah さん

    森鴎外が実際に留学先で懇意になった女性を置いて帰国、彼女が訪日した事への弁明の話ではないか?といまだに思っている。/ドイツのベルリン留学中の太田豊太郎は、優秀な官僚であったが、踊り子エリスと仲良くした為悪い噂を流されクビ、現地新聞社で働くうちにエリスが妊娠、友人相沢の上司天方大臣に気に入られ、ロシア同行後日本に帰国を迫られ承諾。エリスに伝えるのを逡巡し体調を崩し、復調した頃には相沢に伝えられたエリスが発狂してたと。上に流され、肝心な事は言わない、言えない性分で、発狂したから置いてきたって。あんまりだよね。

  • 里愛乍 さん

    不勉強ですみません、いきなり文語体で始まる文章にビビッてしまったというのが正直な感想です。ただ『舞姫』は高校生のとき習っていたからか、おまかな内容は覚えていたので、かえってこの文体がカッコいいといいますか、味があるといった感じはいたしますね。注釈をいったりきたりの読書は大変ではありましたが、それを楽しむという読み方もアリなのではないかと思います。ラストに収録された『普請中』がとても読み易く感じました。会話とかお洒落で粋な感じで好きですね。

  • 優希 さん

    議古文ならではの味わいがあります。殊に『舞姫』は議古文ならではの味わいで悲劇を描いているように思えました。激しくも哀しい恋。エリスの想いが突き刺さるのが痛いですね。個人が幸せになるのが許されない時代背景もあるからかもしれません。他の初期作品も朗読したら美しいでしょうね。

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森鴎外

本名森林太郎。1862(文久2年)に、石見国鹿足郡津和野で生まれる。本来は津和野藩亀井家の14代典医となるはずだが、時代が明治となって、典医だった森家は没落。大学卒業後、陸軍軍医となって、陸軍省派遣留学生として4年間ドイツに留学。帰国後は小説家・評論家・翻訳家として文学活動を盛んに行なう。また陸軍で

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