梯久美子

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プロフィール

ノンフィクション作家。1961(昭和36)年、熊本県生まれ。北海道大学文学部卒業後、編集者を経て文筆業に。『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』(新潮社・のち新潮文庫)で2006(平成18)年に大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。同書は米、英、仏、伊など世界8か国で翻訳出版されている。16(平成28)年に刊行された『狂うひと「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮社、のち新潮文庫)は翌年、読売文学賞、芸...
サガレン 樺太/サハリン境界を旅する 角川文庫』より

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  • 読売新聞に連載されたノンフィクション作家である梯久...

    投稿日:2021/04/14

    読売新聞に連載されたノンフィクション作家である梯久美子氏が、全国の廃線跡を訪問するドキュメンタリー記事を単行本化したもの。全国各地の廃線跡が紹介されている。掲載されている路線は以下の通り。【北海道・東北】下夕張森林鉄道夕張岳線/国鉄根北線/国鉄手宮線/定山渓鉄道/岩手軽便鉄道/くりはら田園鉄道/山形交通高畠線/国鉄日中線 【関東】鹿島鉄道/日鉄鉱業羽鶴専用鉄道/足尾線/JR信越本線旧線/日本煉瓦製造専用線/東武鉄道熊谷線/陸軍鉄道聯隊軍用線/東京都港湾局専用線晴海線/横浜臨港線・山下臨港線 【中部】新潟交通電車線/JR篠ノ井線旧線/布引電気鉄道/JR中央本線 旧大日影トンネル/国鉄清水港線/名鉄谷汲線/名鉄美濃町線/名鉄三河線(猿投−西中金)/名鉄瀬戸線旧線 【近畿】三重交通神都線/国鉄中舞鶴線/蹴上インクライン/江若鉄道/JR大阪臨港線/姫路市営モノレール/三木鉄道/関西鉄道大仏線/天理軽便鉄道/近鉄東信貴鋼索線/紀州鉄道(西御坊−日高川) 【中国・四国】JR大社線/下津井電鉄/鞆軽便鉄道/国鉄宇品線/JR宇部線旧線/琴平参宮電鉄(多度津線・琴平線)/住友別子鉱山鉄道(上部鉄道) 【九州】JR上山田線/九州鉄道大蔵線/国鉄佐賀線/大分交通耶馬渓線/高千穂鉄道/鹿児島交通南薩線  紹介は各線4ページ。その4ページには、筆者が撮影したカラー写真1枚と、訪問した廃線の所在地がわかる簡単なマップが付されている。情報量は限られたものであるが、それこそが本書の狙いで、あくまで日常的な風景の中で、筆者ならではの視点でサラリと切り取った「風景」が、自由なタッチで紹介されている。そのライトな感触が、本書のスタイルであり、味わいとなっている。著者は、宮脇俊三作品の熱心な読者であったそうだ。なるほど、梯氏の文体は、それを彷彿とさせる。専門的に偏り過ぎることなく、情報はコンパクトに提示し、最後は、読者の想像力に委ねるようにして、軽やかにペンを置く。胸やけとは無縁の、清涼な筆致である。だから読みやすいし、印象に残った個所にきちんと焦点があっている。マニアックな廃線探訪の参考書ではない。新聞連載という体裁にふさわしい、ふと目にした人に「気づき」や「きっかけ」を与えてくれるような、軽いもの。「どの線のどの個所を選んだのか」「筆者がどのようなことを感じたのか」ということを知れる面白味がある。添えられた筆者が撮ったという写真も、「これを見せたい」という筆者の感性が伝わってきて好ましい。私も廃線・廃駅の探訪の趣味を持っているが、最近、そのような散策地で、女性の同好の士と思われる人物を見かけることが増えてきた。嬉しいことではあるが、はたして女性のファンは、どのような視点と感受性で、対象と接しているのだろうか。自分と同じような知識を持ち、似たようなことを考えているのだろうか?と思うこともあった。女性(あるいは男性)の場合、こういうふうに思う、みたいに言い切れるものではないことを百も承知で、本書は私のそのような好奇心も満たしてくれた。ところで、私の住む北海道の場合、廃線というのが、ただのノスタルジーではなく、今現在の現実を突きつけられた問題とリンクしている、ということである。冬の厳しい北海道こそ、安定した長距離移動を可能とする基幹交通として、鉄道は重要だと思うのだが、逆に冬の維持費をネックに、どんどん線路は無くなっていく。私個人的に、鉄道網だけでなく、電気・水道・通信・郵政等の生活基盤となるインフラは、公が支えるべきだと考えている。しかし、いまの風潮は、民営化、民間委託こそが正しいという方向を向いている。これらのインフラを支えているのが、一企業ということになれば、彼らがペイしない土地から撤退するのは、合理的なこととなるのである。私企業にこれらを委ねることは、大いなる間違いであると確信をもって言える。本書で、三木鉄道を訪問した時、旧沿線に住んでいた方の一言「鉄道がなくなることは、町の活力がなくなることなんだよ」は、まぎれもない真実味をもって伝わる。

    ココパナ さん

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