翻訳教室 朝日文庫

柴田元幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022646644
ISBN 10 : 4022646640
フォーマット
出版社
発行年月
2013年04月
日本
追加情報
:
411p;15

内容詳細

東京大学文学部でのエキサイティングな名物講義
(2004年10月~2005年1月「西洋近代語学近代文学演習第1部 翻訳演習」)
を完全文字化した紙上実況中継。

R・カーヴァー、ヘミングウェイなど9人の作家のテキストをいかに訳すか?
原文テキストのニュアンスや文体を考えながら単語一つ一つを取り上げてはどう訳すべきか、
著者は学生と徹底的に話し合い、議論を深め、そして解説していく。
著者の翻訳に対する姿勢が随所にのぞき、著者翻訳作品のファンにも必読の一冊。
読み進めるほどに、英語、日本語、表現、言葉、小説……と、知的好奇心が限りなく広がっていく。

ゲストに英訳家のジェイ・ルービン氏、さらに村上春樹氏が登場した回も完全収録!
《解説・岸本佐知子》。

<目次予定>

1 Stuart Dybek Hometown
2 Barry Yourgrau Carp
3 Raymond Carver Popular Mechanics
4 Haruki Murakami Super-Frog Saves Tokyo (Translated into English by Jay Rubin)
特別講座 村上春樹さんを迎えて
5 Italo Calvino Invisible Cities (Le citta invisibili) (Translated into English by William Weaver)
6 Ernest Hemingway In Our Time
7 Lawrence Weschler Inhaling the Spore
8 Richard Brautigan Pacific Radio Fire
9 Rebecca Brown Heaven

課題文の著者紹介

(邦訳)
★スチュアート・ダイベック『故郷』
★バリー・ユアグロー「鯉」
★レイモンド・カーヴァ「ある日常的力学」
★ハルキ・ムラカミ=村上春樹(英訳はジェイ・ルービン)「かえるくん、東京を救う」
★イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』より「都市と死者2」
★アーネスト・ヘミングウェイ『われらの時代に』より第5章と第7章の抜粋
★ローレンス・ウェシュラー「胞子を吸って」
★リチャード・ブローティガン「太平洋ラジオ火事」
★レベッカ・ブラウン「天国」

【著者紹介】
柴田元幸 : 1954年東京都生まれ。東京大学文学部教授、翻訳家。92年『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、2005年『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、10年トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    英単語のニュアンスや語彙が増やせ、翻訳の考え方もわかる。何より翻訳には日本語のセンスが重要であることがつかめる。英文和訳が苦手なので読んでみたが、正解だった。村上春樹氏と翻訳者のJ・ルービン氏の講義も読むことができる。

  • たー さん

    翻訳者の頭の中を覗くようで面白い。英語が分かるというだけでなく、作家の個性や文化を知ることや日本語力も重要なんだな。

  • Yuuki. さん

    柴田先生の大学での講義の載録。訳書を読む人には、翻訳家がどんな事を考えて訳しているのかや、英語と日本語、英語圏の国と日本の違いを知れて、面白い読み物だと思う。翻訳に興味がある人にはテキストとしても良い!まず自分で課題を訳してから講義での先生と生徒のやり取りを読むと、自分も授業に参加している感覚で自分の訳文を添削出来る。翻訳中に抱いた疑問も割と生徒の誰かが質問してくれるので、この本の中で解決出来るし、翻訳に関する「なるほど!」な知識や技も盛り沢山で勉強になる。

  • ちぇけら さん

    翻訳文学はストーリーで、ことばの響きを感じるものじゃないと思っていた、違った。日本語と、訳する語との違い、それぞれの良さ、響きの柔らかさ硬さ、著者の性格や他の作品の傾向、など、さまざまなことを考えながら、一語一語翻訳をしている、その過程を教えてくれた。実際に授業に参加している感じで、ルーズリーフを机に置いて、翻訳をしていく。ことばは、こんなにも繊細だったんだと、気づく。ぼくが訳した、ブンガクの赤ん坊は、弱っちくて、まだブンガクの荒波には耐えられないだろう。翻訳者に尊敬を。翻訳文学も文学なり。

  • Nobu A さん

    東京大学で2004年冬学期に行われた「翻訳演習」を追体験。ディスカッション形式で英文小説の部分翻訳課題を煮詰めていく。正に集合知。学生達が柴田訳にも批評を行い、それを柔軟に受容する先生。学生達はしっかり準備をして臨み、知的好奇心を満たす議論が繰り広げられ、臨場感たっぷり。既に退官された柴田先生のコースを受講できた東大生が羨ましい。でも、彼らだからこそ密度の濃い授業になったんだろうな。決して読みやすいわけではなく、より理解しようと何かを学び取ろうと認知資源を使い切りながら読了。久々に読み応えある授業公開本。

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