星よりひそかに

柴崎友香

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344025646
ISBN 10 : 4344025644
フォーマット
出版社
発行年月
2014年04月
日本
追加情報
:
209p;19

内容詳細

誰かが、わたしの恋人のことを好きなのだった。

「あんたさ、男を必死に追いかけるなんて、みっともないよ」
会いたいとかいっしょにいてほしいとか、仕事中の男に無理を言う女がどんなにつまらなくてみじめか、よくわかってる。だけど、そう思ったらいけないの? だってわたし、ただ好きな人といっしょにいたいだけ。そんな当たり前のことを、普通の、誰でも思うようなことを考えるのは、そんなに悪いことなの?――ほんとうにほしいものは、与えられない。どれだけ待っても。

彼の部屋でラブレターを見つけた女、好きな人だけに振り向いてもらえないOL、まだ恋を知らない女子高生、数カ月で離婚したバーテンダー、恋人に会えない人気モデル、元彼の妻のブログを見るのが止められない二児の母……。みんな"恋"に戸惑っている。
『きょうのできごと』から14年。恋とか愛とかよくわからなくなった"私たち"に、柴崎友香が贈る、等身大の恋の物語。

【著者紹介】
柴崎友香 : 1973年大阪府生まれ。99年短編「レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー」でデビュー。2000年『きょうのできごと』刊行(04年映画化)。07年『その街の今は』で第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第23回織田作之助賞大賞、06年度咲くやこの花賞受賞。10年『寝ても覚めても』で第32回野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • なゆ さん

    ほんのり恋愛テイストの、群像連作短編集。それほど話に起伏はないけれど、いろんな好き≠ェあるささやかな日常。冷やかに見つめたり、過去のものだったり、それこそ星よりひそかに秘められた想いも。『雨がやむまで』のラストは、「まさにホラーやな、この展開」。その続きがとても読みたい…。『五月の夜』のノブナガくんの好き≠フ軌跡も読みたいな。とても好きな文章、「ドラマや映画の枕詞に使われている号泣≠ヘ世界史の教科書にこそふさわしいと私は思う」。どこか遠いところ、遠い時間に思いを馳せる感性が、やっぱりすごく好きだ。

  • tokotoko さん

    柴崎さんの本、初めて最後まで読めました。2冊くらい読んでみたことがあるのだけれど、途中で挫折してました。何気ない日常をふっと切り取ったような短編が7つ。とても忙しい今、本の中のの〜んびりした空気の中で、ちょっぴり休めました。人がとても自然に書かれているところがいいなぁーって思います。最後まで読めて、嬉しいです。

  • ちゃんみー さん

    なんてことは無い若い女性の日常を切り取ったお話ってとこでしょうか。既におじさんの領域に入ったおいらにはピンってくるものもなく、目新しいものもなく、勉強になるようなこともなく、サラ〜っと読み終わった。おいらには合わなかってけど、若い女の子なら大丈夫かも。

  • そうたそ さん

    ★★★★☆ 柴崎さんの作品にしては随分あっさりしているというか、軽めな内容。恋愛小説、といいたいんだけど、どの話も「恋愛」にまでは至ってないというか、恋愛とそうでない部分の微妙な境界線にいる人たちが描かれているから、一概に恋愛小説とも言いにくい内容。これは恋なのかそうでないのか、とこちらが思ってしまうような微妙な心情を描くあたりは巧み。各話も少しずつ繋がっており、最近流行りの形式かな、と。恋愛の一歩手前、いや十歩手前みたいな状況は日常ではざらだろう。そういう意味で非常に日常に密接した作品ではないかと思う。

  • BlueBerry さん

    軽い感じの短編集。好みで評価が分かれそうな本。私はあまり合わなかったかな・・。

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