男たちの晩節 角川文庫

松本清張

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041227596
ISBN 10 : 4041227593
フォーマット
出版社
発行年月
2007年01月
日本
追加情報
:
15cm,297p

内容詳細

会社のOB会で拾う不満のタネ。退屈な隠居部屋でうごめく春機。必死で守り抜いた暮らしを全取っ替えしたい衝動―ある日を境に永年の職場を失った男たちが引き起こす生々しい事件と犯罪。諦めと寂しさ。執着と滑稽。彼らの孤独な姿を、懐かしい昭和日本の風景と共に見事に描き切った清張文学の真骨頂である。秀逸な短編を次々著した昭和30年代作品群の中から人生の晩節をテーマに選び抜いた、粒ぞろいの短編集。

【著者紹介】
松本清張 : 1909年福岡県に生まれる。53年、『或る「小倉日記」伝』で、芥川賞を受賞。56年、朝日新聞社広告部を退社し、作家生活に入る。67年、吉川英治文学賞、70年、菊池寛賞、90年、朝日賞を受賞。代表作に『点と線』『日本の黒い霧』『昭和史発掘』など、幅広い分野で活躍する。92年8月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 北風 さん

    松本清張の書く主人公は、1:アグレッシブな男、2:薄幸の女性、3:くたびれたオッサン。…大半がこのいずれかだと思うのですが、この作品集は、3番目に絞りこんでます。くたびれたオッサン大集合です。個人的ベストは新潮文庫の短編集にも入ってる「空白の意匠」と「筆写」ですね。「空白の意匠」は主人公が気が弱すぎるとはいえ、サラリーマン社会がイヤになること請けあいです。「筆写」はいいですね。じいさんが最後に見せる意地にタメイキがでます。

  • 雲國斎 さん

    昭和中期の匂い漂う、清張の短編集。テーマは男たちの人生の晩節だ。歳が歳だけに、感慨深い…。清張作品、読メでジャスト50冊!

  • キムチ27 さん

    私個人としては、清張物ベストに入ると思う・・というのも歳を取ったからかな。月日は百代の過客にて行きかう人々もまた旅人なりの心境。何れの登場人物も折り返し点を過ぎた男ばかり7人。舞台は昭和30年、高度経済成長期。勝ち負け組をうんぬんする以前に、己自身と向き合い、ある意味不様なほどに生きていく葛藤をし続けた姿ばかりだ。「生き物の殻」は同期会の表れを裏面からえぐりうっそり。まぁ、こういう会には薄暗さを持つ人は出ないものだが。「背広姿の変死者」は清張がその場に居合わせて見ているようなどす黒い生臭さを感じさせる。

  • kthk arm さん

    2022年108冊目。新聞社の広告部長の話はスリリングで面白かった。お爺ちゃんが女中にムラムラする話も哀しみもありつつ可笑しい。

  • 午睡 さん

    心が弱っているときはじっと手を見るか、花を買って妻と親しむか、松本清張を読むか。そのくらいしみる話が多い。タイトルが清張というより城山三郎風だが、これは編集者が勝手につけたのだろう。 ほとんど読んだ話で、初見は「筆写」「背広の変死者」くらい。でもいいのだ。「筆写」は、引退した小学校校長が、歴史学者として売り出し中の息子に頼まれて近代史の一次資料である大逆事件被告の古河力作の手紙を筆写しつつ、息子との葛藤、住み込みのお手伝いさんへの衝動を描いたもので、引き込まれる筋立て。それだけに結末には不満が残るが。

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人物・団体紹介

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松本清張

1909年、福岡県小倉(現・北九州市)に生まれる。50年、“週刊朝日”主催の“百万人の小説”で「西郷札」が三等に入選。53年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。55年、短篇「張込み」で推理小説に進出し、56年に作家専業となる。58年に刊行した初の推理長篇『点と線』は大ベストセラーになり、一

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