或る「小倉日記」伝

松本清張

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041227015
ISBN 10 : 4041227011
フォーマット
出版社
発行年月
1997年02月
日本
追加情報
:
272p;15

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読書メーターレビュー

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  • hit4papa さん

    名を成さんと粉骨砕身する市井の人々の姿を描く短編集。有能でありなが学歴や実績がないばかりに、周囲から足を引っ張られ煩悶する様は、辛いものがあります。最も、登場人物たちのエゴは相当なものなの。タイトル作は、森鴎外の空白の日々を埋めようと研究を重ねる名もなき青年が主人公。身体にハンディキャップを持ちながらの地道な取材は、喜びと落胆の繰り返し。人生を賭けたものが崩れさる時の虚しさに心を抉られます。その他、俳人として世に出んと情熱を燃やす主婦「菊枕」等。それぞれの主人公は、嫉妬とプライドを燃料としているようです。

  • かみぶくろ さん

    3.8/5.0 夢破れる人たちが描かれる短編6篇。とりわけ卑屈まじりの功名心が祟ってどれだけ努力しても無惨に終わる生きざまが、人間臭くて痺れた。全編通じてどこか反権威的•反社会的な雰囲気が漂う。文章も端的で美しい。

  • aloha0307 さん

    40年ぶりに再読 昭和27年芥川賞受賞📕 清張氏初期の短編集。事件やトリックはでてこず、後のような推理小説的展開はないが、氏の骨格をなすものが確かに感じられる。5篇に共通するのは、意欲&才能ある者が貧困や学歴の不備ゆえに卑屈と焦燥にかられながら辛酸をなめるところにある。孤独との過酷なまでの戦いです。

  • しーふぉ さん

    誰が殺されたとかいう話しではない。どちらかというと直木賞のイメージの松本清張ですが、芥川賞作家なんですよね。良質の短編集です。

  • 東京湾 さん

    孤独と悲哀の営みに満ちた短篇集。芥川賞受賞作である表題作含む全五篇、どれも読後のやりきれなさで胸を一杯にさせられた。いずれの短篇も実に淡々と書き綴られた文章で、それゆえにお涙頂戴的装飾の一切が存在しない、まことの無情さを感じさせられる。気に入ったのは表題作と「笛壺」「父系の指」の三篇。心持重苦しくなってしまうので全篇一気に読むのはお勧めできないが、酷寒続くこの時期に読むにはちょうどいい小説だと思う。 「しかし、要するに人はこの世の現象にそれぞれ勝手な迷信をつくり、錯誤を冒しあっているのではないか」

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人物・団体紹介

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松本清張

1909年、福岡県小倉(現・北九州市)に生まれる。50年、“週刊朝日”主催の“百万人の小説”で「西郷札」が三等に入選。53年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。55年、短篇「張込み」で推理小説に進出し、56年に作家専業となる。58年に刊行した初の推理長篇『点と線』は大ベストセラーになり、一

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