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弁論の世紀 古代ギリシアのもう一つの戦場 学術選書

木曽明子

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784814004331
ISBN 10 : 4814004338
Format
Books
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

訴訟中毒といわれた古典期アテナイにおいて、法廷弁論で勝利を収めることは生きるための必須条件であった。前半では現存する私訴弁論を題材に、当時の市井の人々の生きざまを紹介する。後半では当時の有数の弁論家デモステネス、アイスキネスが、北より迫り来るマケドニアの脅威の前に反マケドニア・親マケドニアを代表し、弁論の火花を散らす。社会の縮図といわれた法廷での抗争と時代の推移とを、ときに軽妙な筆致で活写する。

目次 : 序章 アテナイの民主政―成熟の時/ 第1章 「立替分を返せ!」(『ポリュクレスへの抗弁』)―アテナイ海軍の台所は火の車/ 第2章 「言いくるめられてたまるか」(『ラクリトスへの抗弁』)―甦る海上交易ネットワーク/ 第3章 「出稼ぎに行ってる間に…」(『パンタイネトスへの抗弁』)―国富の源泉、ラウレイオン銀山/ 第4章 「なんで私が?」(『エウブリデスへの抗弁』)―ポリス・アテナイの市民/ 第5章 マケドニアとの和議―「ピロクラテスの講和」/ 第6章 マケドニアの走狗を許すな―法廷闘争、敗退、再開/ 第7章 カイロネイアの戦い―ギリシアの自由の終焉/ 第8章 なお落日の余光きらめく/ 終章 ポリス・アテナイの過去・現在・未来

【著者紹介】
木曽明子 : 大阪大学名誉教授。1936年満州生まれ。1967年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、北見工業大学教授を経て2002年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ピオリーヌ

    弁論を通して古代ギリシア(アテナイ)の紀元前四世紀の歴史を辿れる。中でもデモステネス、アイスキネスが激論を戦わせる第5〜8章が読み応えあり。巨人ピリッポス(二世)の存在感もますます増し、よりフィリッポス二世が好きになった。

  • PETE

    前4世紀の衰退しつつあるアテナイのグダグダっぷりを、法廷弁論とその背景の解説を通じて明らかにする。戦争と傭兵、兵站費の問題がグレーバーに通じるかと思えば、アイスキネスとデモステネスの対立と、後者の評価の現代における見直しが、現代日本の政治に対する痛烈な批評にも読めてくる不思議な一冊。

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