幻坂 角川文庫

有栖川有栖

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041038062
ISBN 10 : 4041038065
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
追加情報
:
304p;15

内容詳細

雨の坂道で出会い、恋におちるも、自意識のために、愛する女を死に追いやってしまった作家の苦悩が哀切な「愛染坂」。坂に棲みついている猫たちの写真を撮るために訪れた女子高生が、その夜から金縛りと奇妙な悪夢に悩まされる「口縄坂」。大坂で頓死した松尾芭蕉の最期を怪談に昇華した「枯野」など9篇を収録。大阪の町にある「天王寺七坂」を舞台に、その地の歴史とさまざまな人間模様を艶のある筆致で描く。

【著者紹介】
有栖川有栖 : 1959年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒。89年『月光ゲーム』で作家デビュー。書店勤務を続けながら創作活動を行う。94年作家専業となる。2000年本格ミステリ作家クラブの設立に参加。03年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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大阪市内は平野の為、起伏がほとんど存在し...

投稿日:2018/12/11 (火)

大阪市内は平野の為、起伏がほとんど存在しない。そんな中、寺町となっている 上町台地周辺には多くの坂がある。その坂の代表的なのが天王寺七坂。 その7つの坂を舞台に描く、ほんのり怖い怪談集。

太陽の塔 さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 夢追人009 さん

    読み友さんのお奨めで読みました今月2冊目の本で、有栖川有栖さんの非ミステリー作品集の創作怪談全9編は古風な古の風情が感じられる文学小説の趣が新鮮でとても面白く読めましたよ。どうもありがとうございました。大阪にある天王寺七坂を舞台にした現代怪談7編と過去の時代の出来事を題材にした2編で構成された一冊で、著者は論理を積み重ねたミステリーから離れて自由に大人の人生の物語を紡ぎ伸び伸びと書かれている様にお見受けしましたね。本書に出てくる幽霊達は怖さは程々で、殆どが「優しい幽霊」ですので心穏やかに読了できましたね。

  • とし さん

    大阪七坂巡り、7月に行く予定だったのですが所用で行けなくなり参加した友人より「幻坂」紹介してもらい読みました。不思議な物語でしたが興味深く読むことができました、是非とも歩いてみよう思いました.

  • takaC さん

    単行本が出た年の秋分の日七坂ツアーに参加できなかった自分は約1月遅れで単独ツアーを催行したのでした。そんな縁もあってこの作品への思い入れはとても深いのです。

  • hiro さん

    大阪ほんま本大賞ということで読んだ。アンソロジー以外で初めて有栖川さんの作品を読んだ。大阪の上町台地にある天王寺七坂を舞台にした九編の怪談短編集。以前通勤で上町台地の坂を上り下りしていたが、天王寺七坂のことを知らなかったので、読了後実際に歩いてみた。天王寺七坂は石畳の狭い坂が多く、寺社、墓地、学校、住宅地に囲まれ、他の上町台地の坂道とは雰囲気が違う、怪談話の舞台にもなりそうだと感じた。短編九編の中では、芭蕉を描いた『枯野』、それに『天神坂』と『口縄坂』が印象に残ったが、実際口縄坂に猫がいたのには驚いた。

  • おかむー さん

    『怪談』との触れ込みだけれど、どちらかといえばファンタジー寄りかな?ついったーなどで評判…なのだけれど、ちょっぴり俺にはしっくりこなかったな残念。『もうすこしです』。大阪の“天王寺七坂”を舞台にした短編集でも九篇(笑)。個人的に知らない土地の地理の事細かな描写というものがまるで頭に入らないタチなので、大阪の街並み案内を羅列されても目が滑るばかりでかなり醒める。物語としてほんのり怪異そこはかとなくノスタルジーといった感触は悪くない。ただ最後の“坂”から離れた二話は俳句心がない俺にはまるで響くものがなかった。

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有栖川有栖

1959年大阪府生まれ。’89年、『月光ゲーム』でデビュー。2003年、『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞。’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞。’17年『幻坂』で第5回大阪ほんま本大賞受賞。’18年「火村英生」シリーズで第3回吉川英治文庫賞受賞。’22年、第26回

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