孤島パズル 創元推理文庫

有栖川有栖

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488414023
ISBN 10 : 4488414028
フォーマット
出版社
発行年月
1996年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,402p

ユーザーレビュー

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「孤島パズル」はタイトルから分かるように...

投稿日:2021/04/09 (金)

「孤島パズル」はタイトルから分かるように、孤島を舞台にした殺人事件モノです。学生アリスシリーズなので、火村英生シリーズと比較して青春、ミステリーとはといった描写が多いのが特徴ですね。あと有栖川有栖作品は初期のモノ程本格ミステリを意識した凝ったトリックが多くて、個人的にはこの本とデビュー作の月光ゲーム、双頭の悪魔あたりがお気に入りと言えます。犯人を知る為の条件が文章の中に伏線として散りばめられているのでラストの謎時でいろいろスッキリします。これぞミステリの醍醐味と言えますし、今主流のライトな日常の不思議をテーマにしたミステリーにはない読み応えがあります。

イック さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G さん

    何度も読める面白さ。月光ゲームに続き一気読み。犯人の意外性が全く無い分、初読の時にはパンチ不足に感じたが、ロジックや人間模様が本当に綺麗で読み返す度に評価が上がる。解決編で江神部長とアリスの間に流れる緊迫感も良い。画家の先生の行動に一貫性が感じられず、ジグソーパズルのダイイングメッセージ?は無くても良かったのでは無いかと思う。デビューから二作連続で"否定的なダイイングメッセージ"を扱っているのは興味深い。最初の密室事件のセンチメンタルな解釈は、その後の作品にも見られる側面。作者の温かい人柄を感じる。

  • 夢追人009 さん

    有栖川有栖さんの名探偵・江神二郎&アリスシリーズの長編第2作ですね。今回もエラリー・クイーンばりの緻密な手掛かりの分析と、ほろ苦い青春ミステリーの味わいがよかったですね。私は全部ではないにせよ新本格ミステリー派の特長と魅力は警察不在の状況により素人探偵が自由に推理を進めるフットワークの軽さが引き出される点が大きいと日頃から思っていますね。一応みんなから期待はされるけれどプロではないので、もし駄目な場合でも強く責められない気楽さはあるでしょうね。今回は島での宝探しの興味と密室殺人に意外な犯人と盛沢山でした。

  • nobby さん

    学生アリス2作目。孤島での時価数億円のダイヤを巡る宝捜し。そのためにはパズルを解くことが必要。この設定でもうワクワクが止まらない♪アリス・江神・マリアの軽快なやり取りに微笑みながらも、きちんとロジカルな本格ミステリー。“進化するパズル”その解明には思わず感嘆。また、地図の汚れや運動技能、ジグソーパズル等の小さな断片が見事にハマっての解決は見事だが、そこから導き出された真相はあまりにも切ない。

  • 勇波 さん

    久々に”らしい”推理小説を堪能できた気がします。「孤島」「パズル」「ダイヤ」という単語だけで合格点なのではとも。。ありがちな悲しさ満点の動機なのですが、読後は何故か爽快さを覚えてしまいます。名脇役のモチさん、信長さんの出番がなかったのが寂しい。評判の高い「双頭の悪魔」が読みたくて手に取ったこのシリーズ。楽しみです★

  • たか さん

    「学生アリスシリーズ」第2弾。 英都大学推理研の江神部長とアリスは新しくメンバーに加わった有馬麻里亜に伯父の別荘に招待される。奄美大島の南50qに浮かぶ嘉敷島で過ごす夏休み、そしてお楽しみ企画の宝探し。だが、まもなく起こる殺人事件に巻き込まれる。通信手段を奪われクローズドサークルと化した絶海の孤島で江神部長とアリスとマリアは難解パズルに挑む。 お馴染み探偵役の江神部長に語り手のアリスで物語は進む。楽しい南国の風景と人間模様の下地で事件の真相を何重にもひた隠す。犯人へのロジックは美しい。 ★★★★✩ 4.0

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人物・団体紹介

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有栖川有栖

1959年大阪府生まれ。’89年、『月光ゲーム』でデビュー。2003年、『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞。’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞。’17年『幻坂』で第5回大阪ほんま本大賞受賞。’18年「火村英生」シリーズで第3回吉川英治文庫賞受賞。’22年、第26回

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